テレサ・テン激動の人生年表

テレサ・テン激動の人生年表

 テレサと同い年でプライベートでも交遊があった歌手の小林幸子(71)が言う。

「まだ『おもいで酒』が売れずに低迷していた時に、テレサの『空港』を聴いて衝撃を受けました。こんなに可愛くて歌が上手い台湾の方がいるなんて、と。愕然としました。アジア出身の歌手には欧陽菲菲さんやアグネス(・チャン)さんなどいろいろいましたが、テレサの声や佇まいは、なんとも言えない儚さと切なさがあります。彼女の歌は日本人ではしないような発音、発声の仕方なのに、その言葉の持つ切なさが、本当にグッと伝わってくる歌い方なんですね。

 仲良くなって食事に行くなどお話しする機会が増えた時、彼女は私に、『中国語には同じ語でも意味によって何通りも発音の仕方がある』と教えてくれました。発音や発声を大事にする彼女だからこそ、日本語の歌詞の意味を解釈し、その心を伝えようと努力を重ねて、彼女だけの歌声が完成したのだと思います」

『テレサ・テンが見た夢』の著者でテレサに何度も取材をした作家の平野久美子氏もこう言う。

「日本語がわからない当時の彼女は、詞の情感について通訳に何度も質問したそうです。歌の世界を掴んだからこそ、語尾の微妙なニュアンスまで正確にリズムに乗せて“詞の陰影”を歌いこなせたのだと思います」

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