ライフ

《生態に意外な変化》混雑した駅などに出没する「ぶつかり男」が減少? インバウンドの女性客にぶつかるも逆に詰め寄られ、あわあわしながら去っていく目撃談も

人が多く行き交うターミナル駅とその周辺は「ぶつかり男」が出現する(写真提供/イメージマート)

人が多く行き交うターミナル駅とその周辺は「ぶつかり男」が出現する(写真提供/イメージマート)

 混雑している駅などで、女性や、ときに小柄な男性に対してわざとぶつかってくる人がいるとSNSへ投稿が相次いだとき、ぶつかる人の多くが中年男性であることから「ぶつかり男」「ぶつかりおじさん」などと呼ばれるようになって数年が経っている。新型コロナウイルス感染症が拡大し、外出が自粛されていた期間にはさすがに姿を消したが、日常を取り戻し始めた途端に、再びあらわれたとSNSでは各地から報告された。ところが最近、「ぶつかり男」の出現に変化が起きているという。ライターの森鷹久氏が、訪日観光客の増加とともに生態を変えつつある「ぶつかり男」についてレポートする。

 * * *
 日本の恥と言うべき、女性をターゲットにした「ぶつかり男」。全国各地で似たような事件が発生するなか、先日、福岡市内で女性を狙った「カバンぶつけ男」の存在が一部マスコミで報じられ話題になった。ところが、「ぶつかり男」そのものについては目撃談や被害申告が減少傾向にあると、複数の被害者やウォッチャーから、筆者のもとに情報が寄せられている。本当だとしたらその原因はなんなのか?

強気な外国人女性から詰め寄られ

「ちょうど、うちの店の入口から見えるあたりで、毎回、通行人にぶつかりに行っては叫び声をあげたりしてトラブルを起こす日本人の中年男がいました。ひどい時は毎日のようにトラブルを起こし、警察が来たり、駅員が来たりしていましたが”あの件”があって以降、パタリと姿を見なくなりました」

 頻繁に「ぶつかり男」が見えていたという場所を指さしながら話すのは、東京・新橋の地下商店街で居酒屋を営む男性(60代)。新橋駅から南方向に伸びる地下街は、朝夕のラッシュ時には大量の通行客で混雑し、ほとんど毎日のように「当たった」「当たっていない」といったトラブルが発生していた。特にこの10年ほどは、混雑の中で、わざと女性通行人に当たっていく男性が目につくようになったという。しかし、コロナ禍を経て、外国から日本にやってくる「インバウンド客」が増えるとともに、卑劣な「ぶつかり男」たちは、その姿をくらませつつあるとも話す。

「半年前でしたよ、例の”ぶつかり男”がまた揉めていたんですが、相手は、中国か台湾から観光に来た女性客のようで、ものすごい剣幕で”痛い”とか”謝れ”とぶつかり男を追及していました。観光客は2人組でしたが、一人がスマホで撮影しつつ、もう一人がぶつかり男をたどたどしい日本語で追及する、という感じ。相手が日本人女性なら強気に出るぶつかり男も、言葉が通じず、さらに強気な外国人女性から詰め寄られ、あわあわしながらも、最後は中指を立てて男は去っていきました。正直、スカッとしましたよ。情けない男だなと」(新橋の居酒屋店主)

関連記事

トピックス

『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
兄・輝星と仕草も容貌も瓜二つの吉田大輝
金足農業・吉田大輝「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」決意 顔も仕草も瓜二つだが、「まるで違う」と父が明かす2人の性格
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン
映画『国宝』で梨園の妻を演じた寺島しのぶ(52)
《無言の再投稿》寺島しのぶ、SNSで2回シェアした「画像」に込められた歌舞伎役者である息子・尾上眞秀への“覚悟”
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビー服は男の子のものでは?》眞子さん、夫・小室圭さんと貫く“極秘育児”  母・佳代さんの「ラブコール」も届かず…帰国が実現しない可能性も
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“半日で1000人以上と関係を持った”美女インフルエンサー(26)がイギリスの公共放送で番組出演「口をすぼめて、吸う」過激ビジュアル
NEWSポストセブン