ベスト8入りを決め、休場には校歌が響き渡った

ベスト8入りを決め、球場には校歌が響き渡った

校歌のクレジットが変わった理由

 4月26日に行われた3回戦で宇都宮南に勝利して、最高成績に並ぶと、会場となったエイジェックスタジアムには幸福の科学学園の校歌「未来をこの手に」が流れ、ナインも声を出して唄っていた。10年前の取材時、この校歌には「霊指導仏陀」とクレジットされていた。さらに応援歌には「作曲・モーツァルト」とあった。当時の校長の話によると、守護霊が仏陀である大川隆法総裁が仏陀のインスピレーションによって作詞し、応援歌に関してもモーツァルトを自身に憑依させる「霊言」によって作曲したという。ところが現在はいずれのクレジットも消されている。

 その理由を応援に訪れていた竜の口法子校長に訊ねた。

「特に理由はありません」

 2023年に野球部を激励していた創立者の大川総裁は亡くなったが、学校運営や野球部のあり方に影響はないのだろうか。

「私たちは復活の祈りを捧げているので、『亡くなった』という表現はしていません。今、ご不在にされている創立者は、いつも私たちの心の中にいる。大川総裁の教えのもとに選手たちはひとりひとり、戦っています」

 この春に入部した7選手のなかにもドミニカと台湾から留学生がひとりずついて、現在、野球部には17人の部員がいる。

「選手たちは甲子園を目標に掲げている。それはもう、かなえてあげたいですよね。だからといって、PLみたいになりたいとか、天理みたいになりたいとか、校長である私の立場から発信することはないです。うちは文武両道の学校ですから、練習を2時間ほどやったあとに、夜には勉強の時間がある。頭を使ってやる野球で甲子園を目指してほしいです」

 宇都宮南との試合には、パ・リーグの球団も視察に訪れていた。お目当てはエミールとユニオールだろう。甲子園にはつながらない春の大会とはいえ、甲子園を狙うライバル校にとって幸福の科学学園は脅威の存在であるはずだ。

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