チームを率いる棚橋監督
キリスト教と幸福の科学は「めっちゃ似てる」
両者は落合博満政権下の中日でコーチを務め、南米選手を日本のプロ野球に導いてきた森繁和氏の計らいによって日本にやってきた。ふたりは森氏のことを「日本のお父さん」と口を揃えた。
筆者は10年前に一度、同校の野球部を取材した経験があった。ナインは存命だった幸福の科学の大川隆法総裁から直々に「弱くても勝てるよ」と激励され、全員が共同生活を送る寮では、総裁がメジャーで活躍するイチローの守護霊を呼び出して著した霊言本を読んで「24時間鍛錬する」ことを学んでいた。
同校への入学は、入信が絶対条件であったはずだ。しかし、幸福の科学という日本の新宗教について、ドミニカ出身の彼らに知見があったとは思えない。ユニオールは言う。
「自分はもともとクリスチャンなんですけど、今は幸福の科学のことも学んでいる」
つまり、改宗したということだろうか。
「カイシュウ? キリスト教と、幸福の科学はめっちゃ似てる。だから今は(ふたつの宗教を)ミックスしている。ドミニカでは打席に入る前に、これ(胸の前で十字を切る所作)をしていたけど、今はエル・カンターレ(幸福の科学の本尊)にお祈りして打席に入ります。毎日毎日努力して、みんなに感謝していれば、世界は厳しいけど良いこと起こるよ」
