約3000件の事件を取材したという東海林さん
逆境が東海林さんの負けず嫌い魂に火を付けたのだ。
「男性記者たちを見ていると、『もうこれ以上取材はできない』と見切りをつけるのが早く、みんなで一緒になってサッサと引き上げていくんです。そこで私は粘って居残り、男性記者がいなくなった後、家の外に出てきた主婦の方たちに声をかけて話を聞いたの」
同性の女性だからこそ、主婦らは東海林さんに心を開いて話をしてくれたのかもしれない。
「『小川宏ショー』の前には通販番組のはしりの番組のオファーをいただき、団地の主婦らに商品をアピールして売ったりしていたから、女性たちと話をする下地ができていたのかもしれない。いつの間にか自分なりのやり方を編み出していったのね」