今も台湾のドラマに出演しているチビクロ
──俳優をしながら画家になっていたとは、驚きました。『幽幻道士』から約40年、改めてテンテンさんにとってどんな存在ですか?
「撮影中は本当に学校も行けないので、家庭教師をつけてもらい、中間テストだけ受けに行く感じだったのでしんどかったですね。だけど、撮影中はだいたいみんなとほぼ一日中過ごして、一緒にご飯を食べたりとか、あのときの現場は皆家族のような7年間でした。
今は私がスケジュールとか時間を合わせたりして、みんなと会ったりしてます。誰々の子どもが結婚するとか、孫や子どもが生まれたとか、みんな家族のような感じでつながっています」
インタビューはすべて通訳なしの日本語で振り返ったテンテンさん。流暢な日本語の理由は、来日して中学生活を日本で過ごしたことだった。後編では、中学生活を送った日本での思い出、想像以上に大きくなっていた“テンテン”の存在、改名した理由などを語っている。
取材・文/千島絵里香(ジャーナリスト)
【第2回へつづく】
