国内

《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」

事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)

事業仕分けでの蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と一年生議員だった玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)

 仕事や学業、交友関係などリアルが充実していることを指すネットスラング「リア充」に憧れ、常に周りを気にしてキョロキョロしているが、なんだか馴染めずにいる人のことを「キョロ充」と呼ぶ。入学して間もない大学生などに使われることが多かったが、徐々に学生以外にも使われるようになった言葉だ。国民民主党の玉木雄一郎代表を一年生議員の当時から取材してきたライターの小川裕夫氏が、初印象時に受け取った「キョロ充」ぶりから現在までを振り返りレポートする。

 * * *
 2024年10月15日に投開票された衆議院議員選挙は自民党・公明党が大敗を喫し、衆議院で過半数を割り込んで少数与党となった一方で、玉木雄一郎代表が率いる国民民主党は7から28へと議席を4倍に増やした。元は同じ党から分かれた立憲民主党と区別しづらいと指摘されがちだった同党は、”対決より解決”や”手取りを増やす”を掲げて選挙を戦い、異なる支持層を形成。自民党支持層をも取り込み、選挙から半年が経過した現在も強い人気を誇っている。

 そのままの勢いで参議院議選挙に臨もうと、国民民主党は多くの候補者擁立に動く。今回の選挙で争われる東京選挙区の定数は6だが、2024年の東京都知事選へ出馬した蓮舫氏が失職した欠員を補充する選挙も併せて行われるため7人を選出する合併選挙となる。国民民主党は東京選挙区で2人の候補者を擁立する予定にしており、前回は同選挙区へ立候補がなかったことを思うと、かなり強気の姿勢だ。

 参院選でも自公が苦戦することは誰の目にも明らかなため、永田町では選挙後に国民民主党を与党へ引き入れるという風聞が絶えない。国民民主党が与党入りするとしたら、玉木雄一郎議員が首相に就くことも大いに考えられる。一年生議員の当時から取材で接する機会があった筆者が知る、一年生議員だった当時から現在までの玉木氏と国民民主党について改めて振り返ってみたい。

旧・国民民主党から新・国民民主党へ

 国民民主党は短期間で一気に支持を拡大したが、その歩みは決して順調ではなかった。現在の国民民主党は2018年に結党されたばかりの新しい政党で、その源流は民主党にある。その民主党は2009年に自民党から政権を奪還。しかし、わずか3年弱で自民党に政権を返上することになる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
「2024年に最もドッキリにかけられたダマされ王」ランキングの王者となったお笑いコンビ「きしたかの」の高野正成さん
《『水ダウ』よりエグい》きしたかの・高野正成が明かす「本当にキレそうだったドッキリ」3000人視聴YouTube生配信で「携帯番号・自宅住所」がガチ流出、電話鳴り止まず
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
(左から)「ガクヅケ」木田さんと「きしたかの」の高野正成さん
《後輩が楽屋泥棒の反響》『水ダウ』“2024年ダマされ王”に輝いたお笑いコンビきしたかの・高野正成が初めて明かした「好感度爆上げドッキリで涙」の意外な真相と代償
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
(SNSより)
「誰かが私を殺そうとしているかも…」SNS配信中に女性インフルエンサー撃たれる、性別を理由に殺害する“フェミサイド事件”か【メキシコ・ライバー殺害事件】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン