カラコンとまつ毛エクステをやめたら整形疑惑⁉
『空色スクール』のプロジェクトで、卒業式に出られなかった自身の思いから卒業し、このたび事務所からの卒業と妊娠を発表。自分の力で歩き始め、母親となるいま、ひとつひとつに事務所への感謝の気持ちがわいてくるという。
定番だったカラコンとまつ毛のエクステをやめたらちょっと大人な雰囲気に。
「いままでいかに恵まれていたのか、改めてありがたい気持ちでいっぱいです。そして“自由と責任”の両方を経験するこれからの日々は、多くの気づきに満ちている。これが、私の表現の深みになっていく実感があるのです。その積み重ねによっていい変化が生まれ、表現の仕事に欠かせない説得力つながっていくはずです」
この説得力に手応えが生まれ、ぶれない芯となったら、あることに挑戦したいという。
「自分の中でOKが出たら、シャンソン歌手になりたいという夢もあります。『愛の讃歌』は無償の愛や人生の悲しみをリアリティーと共に歌い上げています。レベル40以降の私は、今まで出会った人の全てに恩返しを、そしてこれから出会う人に感謝して旅を続けていきます」
あまりにも長い間、“しょこたん”としてお茶の間に浸透していたため見過ごしていたのかもしれない。いつのまに、なんて賢く思いやりのある素敵な大人の女性に成長していたのだろう。
「十何年やっていたカラコンとまつ毛のエクステを最近やめたんです。SNSでは“整形疑惑”なんて出ていましたね(笑い)。ずっとつけていたので、しばらくは顔が慣れなくて裸みたいで恥ずかしかったんですけど、いまはこれが私なんだってようやくなじんできました」
これまで覆っていた鎧を外し、新しい生命の誕生とともにさらに成長していく中川翔子。知性と魅力にあふれ、艶やかでハッとするほどかっこよく美しい。
少しふっくらしたお腹を包む“大好きなピンク”の衣装で。
ライブのアンコールで、事務所独立&妊娠について報告した。会場からは「おめでとう!」とあたたかい祝福のエールが。
■プロフィール 中川翔子(なかがわ・しょうこ)
1985年生まれ。2002年に芸能界デビューし、「しょこたん」の愛称で親しまれる。歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターとして多方面で活躍中。2006年に「Brilliant Dream」で歌手デビューし、同年の3rdシングル「空色デイズ」はアニメ『天元突破グレンラガン』主題歌として大ヒット。「第58回NHK紅白歌合戦」では同曲を披露。2024年リリースの「ACROSS THE WORLD」は『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』主題歌に起用され、オリコン3位を記録。声優としても活躍し、『ポケットモンスター』映画シリーズに12年連続出演。ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』では主人公の日本語吹き替えを担当。イラストレーターとしても才能を発揮し、Disney公式『RAPUNZEL ART COLLECTION BY SHOKO NAKAGAWA』では描きおろし作品が商品化。2019年には著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』を出版し、同書からの文章「心のアンテナ」が中学校道徳教科書(令和7年度版)に掲載されるなど、メッセージ性のある発信も注目を集める。2025年には「卒業式にもう一度出たい人」を対象としたフリースクール『空色スクール』を開校し、校長として授業と卒業式を実施。Xのフォロワー数は約93万人を誇り、YouTubeチャンネル登録者数は約96万人。発信力・影響力ともにトップクラスを誇る存在として、世代を超えて多くのファンを魅了し続けている。猫好きとしても知られ、10年以上にわたり動物愛護団体やボランティアと連携し、猫の保護活動や里親探しを継続中。歌手、タレント、声優、女優、イラストレーターと、多方面で活躍を続けるマルチクリエイター。
撮影/沼尾翔平 スタイリング/佐々木敬子 ヘアメイク/美舟 取材・文/前川亜紀


