『激レアさんを連れてきた。』に出演するオードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサー
やはり『キョコロヒー』といえば、齊藤京子とヒコロヒーの組み合わせが抜群だ。番組開始から4年経ったいまも、いい意味でのチグハグさが健在だ。
「もともとヒコロヒーさんがnoteで書いていた文章がすごく面白くて好きだったんです。こんなになんでも言語化できるなら、ヒコロヒーさんにたくさん喋ってもらう番組をやりたいなと思って。で、誰と組んでもらおうかと考えました」
22時台の視聴者層は「地域のお祭り」
その当時、テレビ界では、「お笑い第7世代」ブームが巻き起こっていた。ちょうど局の評価基準が世帯視聴率から個人視聴率に移っていく中で、若い世代を中心とした、いわゆる「ゴリゴリのお笑い番組」を謳う番組が急激に増えた。
もともとお笑い番組がつくりたいという動機でテレビ局に入った舟橋自身も、爆笑問題と霜降り明星がMCのバラエティ『爆笑問題のシンパイ賞!!』を手がけていたが、当時のブームに対して違和感もあったという。『キョコロヒー』におけるヒコロヒーの相手選びも、そんな思いがあったという。
「『自分で名乗る「ゴリゴリのお笑い」ってなんだろう』ってちょっと思っちゃって。別にお笑いをつくろうとだけ思ってつくったら、芸人さんだけの番組じゃなくてもゴリゴリのお笑いじゃんと思って。芸人さんだけではない座組でお笑いを作ってみようと考えました。それで、オードリーさんがMCのバラエティ番組『日向坂に会いましょう』(テレビ東京)を見た時に、当時日向坂46のメンバーだった齊藤京子さんがめちゃくちゃ異彩を放っていたんです。
しかも、その後、さらば青春の光さんとラジオ番組も始めて、齊藤さんの話している感じが面白かった。だったら、ヒコロヒーさんとも大丈夫じゃないかなって。二人ともロートーンで喋る、いわゆる女性芸人・アイドル“らしくない”部分で共感し合って深夜に聞き心地の良い番組ができそうだなと思ったら、いざ収録してみたら全然想像していた共感じゃなかった(笑)。
でも、ヒコロヒーさんが、独特の価値観すぎる齋藤さんの話を最後まで聞くという、いままで誰もしてこなかったことをした上で(笑)、ツッコむっていうことをしてくれたんです。そこからはお二人の力によって、呼吸が合っていった感じですね」