シャンパンタワーの前に立つAさん(インスタグラムより)
「ぶん殴ってでも返金させる」
Aさんを待つ車内では、金銭返還までの流れを何度も考えていた。会話はできないと想定し、最初からナイフを見せて静かにさせて、Aさんの部屋に乗り込むか、車の中に連れ込んでネットバンキングを操作させるか、などと計画していたという。
払うのを拒否したら「ぶん殴ってでも返金させる」、「拷問してでも払わせる」など、暴力も辞さない考えであったことを明かしたが、殺害までの意思については否定をした。
検察官「払ってもらっても、Aさんが警察に行ったら、そのお金は返すということになるのでは」
被告人「それはわからないです」
検察官「刑務所に入ることになるとは」
被告人「取られたものを取り返そうとしただけなので、その発想はなかった」
翌日行なわれた論告求刑公判で、検察側は「(和久井被告が)犯行時にED治療薬と催涙スプレーを携帯していた」と証言している。和久井被告のAさんに対する異常な復讐感情は、このことからもうかがい知れる。