国内

《選挙で広がる誹謗中傷》被害を受けた看護師が告白 政治的に敵対するユーザーにSNSに自宅写真さらされ…本名、住所が記載された「政治資金収支報告書」も

27回参議院議員選挙の候補者のポスター(NurPhoto via AFP)

27回参議院議員選挙の候補者のポスター(NurPhoto via AFP)

 インターネット選挙が全面解禁された2013年から12年、立候補者だけでなく、一般有権者にとってもSNSで推し活のような選挙運動はすっかりなじみの光景となった。ところが、ライバル陣営を攻撃したいあまり、SNSでターゲットを定めて個人攻撃するだけでなく、リアルでも害をなそうとする人たちがいる。ライターの宮添優氏が、思い込みを助長させやすいSNSに促されるまま、ネット社会の治安だけでなく、リアルの治安も不安定にさせる人たちの出現で悩まされる人たちについてレポートする。

 * * *
 かつての選挙といえば、出馬するのは中高年の男性たちばかり、政見放送も街頭演説も退屈でつまらなく、多くの若者が興味を示さなかった。だが、インターネットやSNSの出現により、政治家たちの普段の政治活動や選挙運動、そして有権者の意識は大きく、そして急速に変化した。若者など、以前なら政治に興味を示さなかった層が選挙に関心を持つようになり、先に行われた衆院選では久々に、過去最多の投票率を記録した。だが、物事には光と影がある。ある国政政党の職員がいう。

「数年前から、候補者同士による演説妨害などが相次いでいましたが、最近では、演説を大声やヤジで邪魔をする集団があちこちに出現して、候補者に実際に危害を加えようとする動きもあり、かなり警戒していました。さらに最近では支持者間で、SNSを舞台にしたトラブルが相次いでいます」(政党職員)

 確かに近年の国政選挙や知事選挙など、比較的大きな選挙が行われる際、SNS上には候補者や政党、その支持者らを揶揄したり、誹謗中傷する言説が溢れかえる傾向にある。以前は候補者本人や、政党の強烈な支持者らによるものが多かったが、多数の市民が政治に興味を持つようになった結果(といえば皮肉にも聞こえるが)、現実世界でも想定すらしていなかったトラブルに巻き込まれる事案まで発生しているという。都内在住の小売販売店店主が打ち明ける。

「店の敷地にある駐車場で、ある政党の候補者を呼んで演説をやってもらったんですが、酷い目に遭いましたよ。私自身、どこか特定の政党を応援しているわけではなく、昔から、いろんな政党、政治家を呼んで、ここでやってもらってきた。ところが今年、初めて、嫌がらせの電話がきた。店のSNSにも、あんな奴を演説に呼んで売国奴だ、不買だなんだとメッセージが送られてきた。今までになかったことです」(小売販売店店主)

関連記事

トピックス

元子役のパイパー・ロッケル(Instagramより)
「1日で4億円を荒稼ぎ」米・元人気子役(18)が「セクシーなランジェリー姿で…」有料コンテンツを販売して批判殺到、欧米社会では危機感を覚える層も
NEWSポストセブン
観音駅に停車する銚子電気鉄道3000形車両(元伊予鉄道700系)(時事通信フォト)
”ぬれ煎餅の奇跡”で窮状を脱した銚子電鉄を悩ませる「米価高騰」 電車を走らせ続けるために続ける試行錯誤
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
イスラム組織ハマスの元人質ロミ・ゴネンさん(イスラエル大使館のXより)
「15人ほどが群がり、私の服を引き裂いた」「私はこの男の性奴隷になった…」ハマスの元人質女性(25)が明かした監禁中の“惨状”
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈抜群のスタイルとルックスが一変…〉中国人美女インフルエンサーが示唆していた「潘親方(特殊詐欺グループのボス)」との“特別な関係”とは《薬物検査で深刻な陽性反応》
NEWSポストセブン
立川志らく氏(左)と貴乃花光司氏が語り合う
【対談・貴乃花光司氏×立川志らく氏】新大関・安青錦に問われるものとは?「自分の相撲を貫かなければ勝てません」“師匠に恵まれた”ことも一つの運
週刊ポスト
SNS上で拡散されている動画(Xより)
「“いじめ動画”関係者は始業式に不参加」「学校に一般の方が…」加害生徒の個人情報が拡散、YouTuberが自宅突撃も 県教委は「命にかかわる事態になりかねない」《栃木県》
NEWSポストセブン
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン
SNS上で拡散されている動画(Xより)
【栃木県・県立高校で暴行動画が拡散】学校の周りにインフルエンサーが殺到する事態に…県教育委は「命にかかわる状況」 弁護士は「典型的ないじめの構図」と指摘
NEWSポストセブン
中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト