起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
「パラダイスを見つけました」──そんな言葉とともに、ハワイの地で微笑むスーパースターの写真が、突如広告から姿を消して1か月あまり。ドジャース・大谷翔平(31才)のセカンドハウスをめぐるトラブルが、法廷に持ち込まれた。
《被告 ショウヘイ・オオタニ》
衝撃の訴状がハワイ地方裁判所に提出されたのは現地時間の8月8日のことだった。
「大谷選手と代理人のネズ・バレロ氏を訴えたのは、不動産デベロッパーのケビン・ヘイズ氏と不動産仲介業者のトモコ・マツモト氏。2億4000万ドル(約350億円)規模のハワイの高級リゾート開発プロジェクトをめぐって、両氏は大谷選手とバレロ氏から不当に排除されたので、損害賠償を求めるという内容でした」(在米ジャーナリスト)
大谷がハワイ島に、シーズンオフを過ごす「ウインターハウス」を購入したことが明らかになったのは昨年4月。
「東京ドームの約1.5倍にあたる広大な土地が14の区画に分譲され、大谷選手は購入者第1号として、中央に位置する特に広い土地を所有しています。敷地内には住居だけでなく、打撃や投球練習ができる施設も併設する予定でした」(現地の不動産関係者)
豪華絢爛な別荘は日本でも話題となったが、やがて不穏が伝えられる事態となった。
「販売されている14区画のうち、売れたのは大谷選手の所有区画を含む6区画のみで、販売不振が続いていまも8区画が売れ残っています。しかも当初は今年7月に完成する予定とされましたが、現在も建設予定地はほぼ手付かずの状態のようです。
そもそもこの別荘地は島の中でも開発可能なエリアの最深部にあり、当初から『一等地とはいいがたい地域をなんでスーパースターの大谷選手が買うのか』と不思議がられていました」(前出・現地の不動産関係者)
今年1月4日には大谷と身重の真美子夫人、愛犬のデコピンやバレロ氏らが参加して着工式が行われたが、その後もひと悶着があった。
「着工式の様子を収めた写真が不動産会社のホームページにアップされたのですが、なぜか更新直後に削除されたのです。さらに大谷選手が『パラダイスを見つけました』『ここは特別な場所』とアピールしていた販売会社の広告も7月にホームページから忽然と姿を消しました」(前出・現地の不動産関係)
数々の不穏な動きの決定打ともいえる今回の訴訟について、前出の在米ジャーナリストはこう話す。
「訴状によると、2023年の契約以来、バレロ氏はリゾート開発にさまざまな面から介入し、要求に応えなければ大谷選手の契約を解除すると“脅迫”したというのです。このため大谷選手側との関係悪化を懸念した、開発を担う合弁会社の大口出資者が、原告の2人を解任したことで、今回の訴訟を招いたようです。原告側は『代理人は選手を代表して行動しており、最終的に本人にも責任が及ぶ』としてバレロ氏だけでなく大谷選手のことも訴えました」