エジプト人タレント・フィフィ氏(提供/サンミュージック)
米トランプ大統領が「知らない」と発言
現地時間7日、米トランプ大統領が記者団から石破首相の退陣表明について問われたところ「知らない」と発言したことが話題です。
その発言の数時間後に「好感を持っていたから辞任することに驚いた」「私たちはとてもうまくやっていた」とも述べていましたが、同盟国の大統領が真っ先に「知らない」と口にしたことに、石破政権の“失敗”が集約されているように思えます。
日米間で安全保障を強化していくための確かな信頼関係があれば、日本の総理大臣の進退には当然関心を持ってもらえるはずです。第1次トランプ政権のときには安倍元首相と築けていたような関係性が失われている。外交面では、功績を残すどころか、マイナスばかりが積み上がったように思える11か月でした。
外交の場における、首相の粗雑な所作にも不信感は募りました。現地時間6月18日に李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領と日韓首脳会談を行った際、石破首相が手に持った書類をテーブルに放り投げるシーンが物議を醸しましたが、関係強化が求められる相手国への身振りには目に余るものがあったように私には思えました。
石破首相が外交の場に臨むたび「無礼をはたらかないといいけど」とヒヤヒヤしていたのは私だけじゃないはず。“表に出せないリーダー”という印象でした。
いま、自民党は難局に直面しており、このままだと沈みゆく船です。一連の“石破おろし”において解散総選挙をほのめかす場面もありましたが、仮に総選挙を行えばさらに追い込まれることは目に見えています。
その自覚はあるのか、自民党はどこまで立て直すことができるのか。国民は厳しく見守っています。
