昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)

 ファーストレディーという視点から総裁選を見ると、違ったものが見えてくる。もし高市氏が総裁になれば女性初となり、そのまま総理大臣となれば彼女の伴侶はファーストレディーならぬファーストジェントルマンとなる。その人は元衆議院議員の山本拓氏。国会議員として長く活動してきた人物だ。高市氏とは結婚、離婚、再婚して改姓し現在の戸籍名は高市拓。離婚したのは政治スタンスの違いからというが、高市氏が前回の自民党総裁選に出馬した際は、早々に高市氏支持を表明、2人は再婚。妻の政治活動を全力で応援してきただけに、ファーストジェントルマンになればこれまでの首相夫人らと違い、政治経験を生かした活動が行われるだろう。だがその夫は今年に入って病に倒れ、現在は介護が必要な状況だという。ファーストジェントルマンとして活躍するのは難しいかもしれない。

 小泉氏の伴侶は、言わずと知れたフリーアナウンサーの滝川クリステルさん。前回の総裁選では「妻が選挙に出てくることはない」と妻による選挙応援を否定した。だが今は出てこずとも彼女の存在はそれだけで大きい。首相夫人となれば、外交の表舞台に出てくることになる。日英仏の3か国語を操り、東京五輪の誘致活動では柔らかい笑顔で堂々としたスピーチを見せていた。服装やTPOなど心配は無用であり、総裁選候補者の伴侶としては認知度も人気も別格だ。動物愛護活動の様子や子供たちとの日々を公開しているインスタグラムを見ると、彼女の信念や意思の強さがわかるとともに、その美しさは健在だ。

 茂木氏の妻も美人と評判の栄美さんだ。茂木氏が外務大臣時代、外相夫人としてベトナムやタイ、フィリピンを訪問した様子が外務相のホームページで公開されている。立ち姿の美しいスラリとした栄美夫人は、写真撮影ではどれも一歩下がって映り、さりげなく他の人を前に出すという気遣いを感じさせる。清潔感のある白いジャケットでコーディネートされた服装は、凛とした彼女の表情を華やかに見せていた。

 小林氏もといコバホークの妻は弁護士の木田秋津さん。東大卒業、米国ニューヨーク州でも弁護士登録され、任期付公務員として外務省で働いたこともあるという才媛である。選挙活動では夫人が「妻です」というタスキをかけて、笑顔を見せて手を振る姿が話題になった。弁護士だけありスピーチは上手い。服装的には洗練されているとは言い難いが、TPOを間違うことはなさそうだ。

 林氏の妻、裕子夫人には少々不安が残る。2024年の12月、皇居で行われた皇后陛下の誕生日祝賀式典での着物姿が物議を醸したからだ。年相応でもない色合いは場にふさわしくなく、サイズも合っていない。着付けも着崩れてぐずぐずになっており、だらしない印象しかない。自国文化への理解や伝統への価値観が感じられず残念であり、公式の場にこの着物姿で出席してしまう感覚は、ファーストレディーとなった場合、外交の場でどう影響するのだろう。

 誰が次のファーストレディーになるのか、総裁選の結果を待ちたい。

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