不老不死について熱く語っていたというプーチン大統領(GettyImages)
最先端の武力が世界中に誇示された軍事パレード。そこに集結した“独裁者”たちの密談が全世界に生放送されるハプニングが発生した。中国政府が慌てて火消しに回る事態にまで発展した、戦慄の会話の中身とは──。
「ザッザッザッ」一糸乱れぬ兵士たちの靴音が響いたのは、中国・北京の天安門広場前。中国政府の権威を象徴するその場所には、最新鋭の兵器と軍隊の勇ましい行進を一目見ようと集まった人々の熱気で満ちていた。その光景を望楼から見下ろしていたのは、3人の男たち。その直前、とある秘密談議を交わしていた彼らの胸中は、“生への渇望”にたぎっていた。
9月3日、日本との戦争に勝利してから80年を祝う「抗日戦勝記念軍事パレード」が開催され、中国の習近平国家主席(72才)、ロシアのプーチン大統領(72才)、北朝鮮の金正恩総書記(41才)らが出席した。
「この3人が公の場で一堂に会するのは、今回が初めてのことです。中国と関係の深い26か国の首脳らが参加した中で、習国家主席の両脇をがっちりと固めていたのが、プーチン大統領と金総書記。世界中に、三者の蜜月関係をアピールした形です」(国際部記者)
“地球全土が射程圏”だというミサイルや人工知能搭載のドローンなど、100種類以上の新型兵器が披露された今回の軍事パレード。一方、5万人を超える観衆が大歓声をあげる中で、彼ら3人の秘密裏の会話が流出する事態となっていた。
「プーチン大統領と金総書記を習国家主席が出迎えた後、3人で談笑しながらパレードの『観閲席』に移動していたときのこと。この際、本来ならばオフになっているはずのマイクが誤ってオンになっていたようで、彼らの会話の内容が全世界に中継されてしまったのです」(前出・国際部記者)
さらにその内容が、世界を驚愕させるものだった。
「プーチン大統領は身振りを交えながら、『バイオテクノロジーは絶えず発展していて、人間の臓器は無限に移植することができる。長生きすればするほど若返り、不老不死さえも実現できる』と、習国家主席に熱く語りかけていたのです。
さらには習国家主席も、 『今世紀中に人間は150才まで生きられるようになるという予測がある』『昔と違い、現在の70才はまだ子供だ』と応じ、そばで会話を聞いていた金総書記は不敵な笑みを浮かべていました」(前出・国際部記者)
この内容を、各国メディアは大々的に報道した。
「イギリスの公共放送『BBC』やアメリカの大手通信社『AP通信』など錚々たるメディアが、詳細な会話の内容も含めて取り上げました。金総書記は言わずもがなですが、ほかの2人も強権的な政治姿勢で国際的に注目を集める存在です。
習国家主席は憲法を改正し、理論上無限に権力を維持できるようになりましたし、プーチン大統領も自らが長きにわたって君臨できるよう、憲法を改正していますからね……。自分に都合よくルールを改変し、権力の座に居座ろうとする行為は、古今東西の独裁者のふるまいに合致する。そんな彼らが“不老不死になろう”と呼びかけ合うような会話とあって、衝撃的なニュースとして扱われたのです」(政治ジャーナリスト)
一方、全世界からの注目を受け、中国政府が動く事態にまで発展した。
「各国メディアに“不老不死発言”の瞬間を収めた動画を配信していた、イギリスの大手通信社『ロイター』に、動画を撮影した中国共産党の直営メディアが動画の削除を要求。《映像が編集される過程で発言が明白に歪曲された》と主張しました。これに対しロイター側も《正確かつ公正な報道に反する根拠は一切見つからなかった》との声明を出すという、異例の展開となったのです」(前出・国際部記者)