警察、メディアから無数のフラッシュを浴びる竹内若頭
「七代目山口組若頭」に誰が就くのか
仮に山口組組長に竹内若頭が就任するとなると、「ナンバー2の若頭に誰が就くか」という議題が生じる。前出・警察関係者はこう指摘する。
「山下本部長、6人の若頭補佐に加え、今回の人事で弘道会トップに昇格した野内正博会長らが候補に上がるだろう。野内会長は分裂抗争で実績を上げた“武闘派”として知られる人物です。信賞必罰を掲げる山口組としてあり得ない話ではない。ただし、若頭に野内会長が就くとなると、司組長以降、弘道会出身者が山口組のトップとナンバー2を何十年も占めることになる。
10年にわたる分裂抗争も、きっかけは弘道会出身者が山口組のトップを占め続けたことへの不満が大きかったと見られている。
神戸山口組、池田組、絆會ら分裂した組織も依然存続していて、彼らの中には今もこうした山口組の体制を厳しい口調で糾弾する幹部もいる。一方、いまの山口組の二次団体のなかで弘道会の組員数、金銭面は圧倒的でもある。竹内七代目が現実味を帯びてきている以上、司組長、高山相談役、竹内若頭ら弘道会出身者はどう内部を説得させられるか。そこが山口組の今後を左右すると言っても過言ではない」
警察は依然、抗争の危険性を睨んでいる。先月には兵庫県公安委員会が六代目山口組と池田組の「特定抗争指定暴力団」を解除せず、12月7日まで延長すると発表している。日本最大の暴力団・山口組はどう動いていくのか。