昨年、10年ぶりに復帰したほしのあき
「長かったなあ…と」──9月28日、中山競馬場で行われたスプリンターズステークスでG1初勝利を達成した三浦皇成騎手(35)は、勝利後のインタビューで絞り出すように答えた。
デビュー18年目、127回目となったG1挑戦で騎乗したウインカーネリアンは11番人気、単勝50倍という馬だったこともあり、競馬場に来たファンの多くは馬券を的中させていない。ところが場内ではゴール直後に自然と拍手が沸き起こり「皇成」「三浦」コールが起こった。ファンも三浦騎手の歩んだ道を知っているからこそ、損得を超えたエールを送ったのだ。