小野田氏の「推し」である、女性向け恋愛ゲーム「アンジェリーク」のキャラクター「オスカー」(HPより)

 実際に、小野田氏は党員人気も高く、Xのフォロワーは75万を超えています。高市氏が総裁選で回り切れないときは小野田氏が代理で街頭演説などに立っていましたが、かなりの人を集めていました。『高市2世』といっても過言ではありません」

 自民党内の保守派として党員人気の高い小野田氏だが、支持者の間で知られているもう1つの側面が、アニメやゲームのキャラクターの世界を意味する「2次元」愛の強さだ。小野田氏は女性向け恋愛ゲーム「アンジェリーク」のキャラクター「オスカー」を長年にわたって「推し」ており、現実の恋愛よりも2次元キャラにときめく「2次専(2次元専門)」であることを自ら公言している。

 冒頭の引用は小野田氏が3年前にXに投稿したツイートで、この発言の前には〈『早く結婚を』『子供を産め』と20代の頃から有権者に言われ続けてきたけど40になってもまだこの言葉をぶつけられる事にため息出ますわ〉とこぼしている。

 また、公明党との関係をめぐっては、公明党が連立離脱前の2022年参院選のときから推薦をもらわず、独自の戦いを続けてきた。2022年参院選の際は、公明党の母体である創価学会が相手候補の支援に回ったとされるが、その状況下でも小野田氏が約18万票差をつけて勝利し、自公の選挙協力に一石を投じていた。

 小野田氏は当時から「ごそっと組織票がなくなったことを考えれば、むしろ自分の支持票は増えた」と自信をのぞかせており、ハレーションが起きることも辞さない大胆な性格の持ち主でもある。

 前出の全国紙政治部記者は今回の小野田氏の起用について、こうも語っていた。

「小野田氏は政治資金パーティーも開かず、金に興味がない。2次元を愛しているから現実の男にも興味ない。なので、スキャンダルが出てくるリスクは低いんです。ですので今後さらにステップアップするチャンスになるでしょう。

 ただ対中国の思いが余って閣僚として行き過ぎた発言をしなければ、ですが」

 目がチカチカするような銀色に輝くド派手なスーツで官邸入りし、記者らの度肝を抜いた小野田氏。片山さつき氏が7年前の新入閣時に着用していたものと同一のデザインだと指摘が相次ぎ、小野田氏本人がSNSで〈宮中のドレスコードに該当する服って殆ど売っていないので急いで買おうとしても選択肢が少なくてかぶりがちかも〉と発信した。本人にとっても入閣は予期せぬ大出世だったのかもしれない。

 新閣僚としてどんな手腕を見せるのだろうか。

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