高橋さんの情報源は主にお菓子屋さんのSNS。この日は「kurimaro collection」の出店を聞きつけて上京。まだ持っていない鳥型クッキーを入念に吟味しながら購入していた
サブレー界を盛り上げる企業努力
大手のメーカーも頑張っている。「鳥型サブレーを作っているメーカーは、いろいろな試みをして客の心をつかんでいる」と高橋さんは話す。
「たとえば鎌倉土産でおなじみ、豊島屋の鳩サブレーは、これまでセット売りしかありませんでした。いちばん少ない単位でも4枚入り。それが鎌倉の小町通りにある豊島屋の店舗では、去年からバラで購入できるようになりました。たくさんはいらないけど1枚だけ食べたいという人や、食べ歩きをしたい観光客に人気だそうです」
また、福岡にあるひよ子本舗吉野堂(株式会社ひよ子)と東京ひよ子(株式会社東京ひよ子)は関連会社だが、それぞれが異なる製法でひよ子サブレーを作っていて、見た目も味も異なっている。
「ひよ子本舗吉野堂からはメープル味や金胡麻味、コーヒ味、東京ひよ子からはカフェオレ味など、定期的に新しい味や商品が発売されています。どちらも商品開発力が高く、切磋琢磨しながらサブレー界を盛り上げようとしているのが頼もしいですね」
