見学者たちの注目を一身に集める

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低い立ち合いの秘訣

 安青錦の身長は182センチ、体重は140キロと幕内力士としては平均以下だが、低い立ち合い、低い体勢で下から攻める取り口を武器とする。幕内での取組で最も印象に残る一番を聞くと、今年7月の名古屋場所での「初金星」を挙げた。豊昇龍の懐に入り、強引な右小手投げについていきながら左渡し込みで豊昇龍を背中から土俵に転ばせた一番だ。初土俵から12場所目での金星は史上最速となった。

「勝った瞬間はよくわからなかった。歓声も聞こえなかったが、自分の相撲を取り切ってお客さんを喜ばせることができて嬉しかったですね」

 安青錦の低い体勢で下から下からと攻める取り口は、入門前からファンだった若隆景を参考にしているとの話もある。そう尋ねると、来日直前の2022年春場所での新関脇・若隆景の優勝が印象に残ると応じた。

「同じ体格の人が優勝したのを見て、自分も努力すれば優勝できるんだと思わせてくれた。(若隆景に)稽古を付けてもらい、四股の踏み方や出し投げの打ち方も勉強になったし、『素質がある』と言われたのが嬉しかった」

 低い立ち合いについては、「特に意識はしないです。意識し始めるとダメになるので、できるだけ意識しない。体の感覚でやるだけ」と自分に言い聞かせるように答えた。

後編に続く

※週刊ポスト2025年11月21日号

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