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ウクライナ出身・安青錦が独占告白

新関脇・安青錦、ウクライナの戦火を逃れて3年 露の軍事侵攻で「日本に避難できないでしょうか」と訪日決意 「言葉を知っていたら早く強くなれる」日本語も熱心に習得

安治川親方(左)との信頼関係は強い

安治川親方(左)との信頼関係は強い

 11月9日に初日を迎える九州場所に、ウクライナ出身の安青錦(21)が新関脇として挑む。祖国を襲った戦火を逃れて3年半。異例のスピードで番付を駆け上がり、大関、そして横綱を目指す安青錦がその決意を語った。【前後編の後編。前編から読む

来日するまで話せなかった日本語

 インタビューには流暢な日本語で答えているが、来日するまでは話せなかったという。

「みんなと生活するなかで話をして覚えました。わからないことは聞いてメモした。間違えてもいいから、できるだけ喋ったほうがいいと思ってやってきただけ。

 強くなるには言葉がわからないといけない。相撲部屋で親方の言っていることがわからないとダメじゃないですか。言葉を知っていたら早く強くなれる。ひらがななら少しは読み書きができます。漢字も関取衆なら四股名くらいはわかるけど、書けるのは自分の四股名だけ。病院での先生とのやり取りなど難しいことはまだわからない。これから少しずつ勉強していくつもりです」

 師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)とは来日後、練習生として稽古をしていた兵庫・報徳学園で初対面をしたという。

「親方は相撲がうまく教え方がわかりやすい。自分だけでなく、それぞれの力士に合った指導をされる。そこがすごい。相撲や私生活など、師匠の教えを守ったことが大きいと思う。基礎運動が重要で、諦めない姿勢も教えてもらいました」

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