事件前日、知人にSOSを出していた
知人に届いた「最後のSOS」
事件の数日前に鈴木夫妻の間で起きていた“あるトラブル”について、知人が続ける。
「仕事が立て込んでいて、事件が起きてから気づいたのですが、日曜日の午後(犯行の前日)に彼女から〈昨日、我慢の限界で夜中に189(*編集部註 児童相談所虐待対応ダイヤル)に電話して子どもとすぐ逃げたいと伝えた〉というメッセージが届いていたんです。
110番通報してまた警察沙汰になり、夫婦の距離を置くことになったようでした。おまわりさんからは、『子どもは旦那さんに任せましょう』と言われたみたいです」
実際にメッセージを見せてもらうと、鈴木容疑者のこんな思いが綴られていた。
〈親権は旦那の方に行くのでしょうか、もう嫌です。前までは、離婚するなら私が面倒見るって話だったのに、昨日は別れよ。俺が赤ちゃんを見ると言われました。旦那の家族は旦那の味方なのでなに言っても旦那の事しか信じないです〉(原文ママ)
知人がこう漏らす。
「赤ちゃんを殺したのはこの翌日です。子どもを第一に考えていただけに、自ら手にかけるとは思いもしなかった。ハンディキャップがある中で必死に子どもを育ててきて、その結果が殺人なんて、やり切れない」
念願かなって胸に抱いた我が子を殺めた鈴木容疑者は、いま何を思うのだろうか。
