「赤西軍団」の仲良しメンバー
107cmというとけっこう広いスペースだ。オーラを科学的に研究している研究者によると、「人間一人ひとりを取り囲むように存在するエネルギーフィールド」だといい、それは人に近づかれても不快に感じない範囲や距離である”パーソナルスペース”のうち、相手との距離が45~120cmの「個体距離」に入る。相手との距離が友人知人などと会話を楽しむときの距離で、手を伸ばせば相手に触れられる距離にオーラが広がっていることになる。
別の研究者によると「オーラ仮想的な場であり、多色で明るい放射状の光が後光もしくは繭のように生体を取り囲んでいる」という。色や輝きは感情が持つエネルギーや肉体的なパワーによるエネルギーによって異なるようだが、7つある層でそれぞれ異なる色を放つらしい。第一層は明るい青から灰色で、第3層は黄色、第6層はパステルカラーや白く強く輝く色、第7層はきらめくような黄金の光だとされる。オーラの色など占いレベルの話だと思われがちだが、その研究者によると色は存在し人によってその色や強さは違うらしい。といっても自分の目で色は見えない。他人が発しているだろうオーラを感覚で感じ取っているということだ。
VRやデジタルテクノロジーによる身体経験を伝送、拡張、想像する身体性メディアを研究している慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の南沢孝太教授は、Transcendental Avatarという研究を行い、自分の情動を客観的に見ることで新しい瞑想体験ができるVRを開発している。それによると、ヘッドマウントディスプレイを装着すると、外部カメラで捉えられた自分の周囲にオーラのようなものが見えるという。技術の進化とともに、知りたいと思えば自分のオーラが何色でエネルギーの強さがどれくらいのものなのか、わかるようになる時がくるかもしれない。
赤西軍団のメンバーたちが放っていたオーラは何色だったのだろうか。小栗さんのオーラはきらめいていたのか、”とんでもないひげ”が話題の山田さんは何色だったのか。それらが重なり合い、交じり合った時、一団となったオーラはどんな色と輝きを見せていたのだろう。目が離せなくなるようなその瞬間に出くわしたかったものだ。
