大谷翔平が別荘について語る動画が削除されている(HPより、現在は削除済み)
バレロ氏が急遽“動いた”理由
裁判の争点のひとつとなるのは、キングスバーン社による原告2人の解雇が不当かどうか、そうだとしてバレロ氏の意向が働いたのかどうかという点だ。
大谷サイドは、原告2人が大谷の名前や肖像を「サイドプロジェクトにて不正に使用していた」と主張している。一方、原告サイドは「公開前にメールで通知し、サイト上に14か月にわたって公開され続けていたものを突然“不正に使用している”とされ、解雇の口実にされた」という趣旨の反論をしている。
この裁判を取材する在米ジャーナリストは、大谷側が動いた理由として、次の点を挙げた。
「2025年の1月、着工式に出席した大谷と妊娠中の真美子さんの写真が原告らのホームページにアップされ、直後に削除されるという“騒動”がありました。
前年に購入した不動産をメディアに公開されるなど、プライバシーに敏感になっていた大谷ですから、この一件が大谷本人の怒りを買い、バレロ氏が動いた、という流れがあったことは推測できます」
長期化する裁判。大谷が本当の意味で「パラダイス」を見つけるのは、いつになるのだろうか——。
(了。前編から読む)
