安倍元首相が銃撃された現場付近で取り押さえられる山上徹也被告(共同通信社)
「母が(信仰活動のため)ラスベガスに行った時があり、お金はほかの信者に貸してもらっていました。その頃、家賃を滞納していて、振り込んでくれと言われた。家賃は2~3ヵ月滞納していて、必死に頼んできた。断ると私の腕にしがみついてきて、30メートルくらい引きずって歩いた。辛かった。恥ずかしくて惨めだった。
(Aさんが)家を出てから、母が連絡をしてくるのはお金を無心してくるとき。私には関心がないと思った。親に『払え』って言われた時、『この人は私の母じゃない』と思った。母の皮を被った統一教会の信者だと」
山上被告は弁護側の関係者に対し、「兄が自死したことをきっかけに教団に恨みを募らせた」などと明かしていたことが報じられている。兄の自死や当時の山上被告の様子、さらに安倍元首相への思いについても、Aさんは証言したのだった——後編記事で詳報する。
(後編に続く)
