喉から手が出るほど欲しい裏方
行司、呼出は45人、床山は50人と定員が決まっている。ただし、複数いる部屋もあれば、ひとりも在籍していない部屋もある。裏方は部屋のマネージャー役はじめ掃除や雑用までこなすため、欠かすと部屋の運営が難しくなる。特に力士の髷を結う専門職の床山は不可欠な存在。毎日力士の髪を結い、力士の相談相手にもなる。若手親方が言う。
「部屋に床山がいなかったり、力士の数が多い部屋では一門から借りることになるが、そのたびに“骨折り賃”を包むのが慣例となっている。相撲協会直属職員の床山の給料は協会から支払われるため、とくに床山がいない新興部屋では喉から手が出るほど欲しい。世話人や若者頭も定員が決まっており、今回のように裏方の一門による囲い込みがあって当然です」(若手親方)
大相撲の主役は力士だが、力士だけでは大相撲は成り立たない。協会や一門のしがらみもあるなか、行司と呼出がいない部屋として湊川部屋はスタートを切ることになる。貴乃花の流れを汲む29歳の元大関・貴景勝がどのような部屋運営をするのか楽しみだ。