12月9日午前8時半ごろには、地震を受けて在日中国人に注意喚起を促す中国語の文章を投稿(中華人民共和国駐日本国大使館の公式Xより)
物議を醸す公式Xの投稿
12月9日午前8時半ごろには、地震を受けて中華人民共和国駐日本国大使館の公式Xが在日中国人に注意喚起を促す中国語の文章を投稿。首都直下地震に関する新たな被害想定の素案概要が12月5日に報じられたことにも触れ、〈自己防衛意識を高め、自身の安全対策を強化してください〉と危機管理を呼びかけた。
しかしそのわずか27分後には、〈中国統一という大業の妨害を企てるいかなる勢力も、蟷螂の斧(編集部注:カマキリが自分の力量をわきまえずに強敵に立ち向かうことを指す故事成語)の如く、必ずや断固たる反撃を受け、完全な失敗に終わるに違いない。〉と日本語で記された画像を投稿した。
「同アカウントは7日にも〈台湾問題で火遊びをする者は、必ずや自らを焼き滅ぼすことになる。〉と、高市首相の発言を牽制もしくは恫喝するような文言をアップし、物議を醸したばかり。以降、3日連続で同様の投稿を続けていますが、地震に対するお見舞いのコメントを発表することもなく、挑発的な投稿をこのタイミングで行ったことには国内外で疑問の声もあがっています。
対照的なのは、台湾の頼清徳総統の反応です。Facebookで〈日本の皆さまのご無事と、一日も早い日常生活の再開をお祈りしています〉とすぐにお見舞いの意を表明しました。日本では被害状況の調査などが行われている最中ですが、海の向こうでは思わぬ議論を呼んでいる状態です」
気象庁は、別の大規模な地震が起きる可能性が普段より高まっているとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しており、今後1週間程度は地震や津波に備え防災対応をとるように呼びかけている。これ以上の被害がでないことを祈るばかりだ。
