二所ノ関親方が副理事候補にもなれなかった背景
そうした状況もあって、二所ノ関一門の後任理事の行方にも注目が集まった。
「後任として横綱・大の里を誕生させた師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里、39)が擁立されるのではと注目されていた。“次期理事長候補”の声もあったがフタを開けてみれば、後任は片男波親方(元関脇・玉春日、53)が選ばれた。
二所ノ関一門では副理事で佐渡ヶ嶽部屋付の粂川親方(元小結・琴稲妻、63)も立候補できない年齢となったが、後任の副理事候補には同じ佐渡ヶ嶽部屋付の浜風親方(元前頭・五城楼、52)に決まった」(前出・相撲担当記者)
結局、二所ノ関親方は副理事候補にもなれなかったわけだ。その背景について二所ノ関一門の関係者はこう話す。
「二所ノ関親方はまだ若いということもあるが、一門内での人望がない。現役時代からつるむことが嫌いだったが、親方になってもひとり。二所ノ関親方を推す声はほとんどなく、3歳しか違わない鳴戸親方(元大関・琴欧洲、42)を推す声のほうが多かったほど。場所後には九州場所の千秋楽に部屋の横綱を休場させたことへの批判の声も聞かれた。部屋では不祥事も多く、今後も理事候補になれないのではないか。
そもそも、二所ノ関一門では佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若、57)の影響力が大きい。年寄名跡の数が特出し、退職した元大関・琴風さんも『尾車』を佐渡ヶ嶽部屋から借りていたほど。後任の副理事人事も佐渡ヶ嶽部屋からというのが既定路線でしょう。一門の重鎮である芝田山親方が口を挟まなければなおさらのことです」