千葉県市川市の強盗致傷事件を指示したとして逮捕された渡辺翔太容疑者(時事通信フォト)
「メチャクチャ真面目でした。刑務所には“類”という制度があり、生活態度などによって1〜5類でランクがつけられます。1類は本当に生活態度がいい一部の人しかなれません。1類になると、テレビを1日中見てもいいとか、自分のお金で弁当を買えたりだとか、優遇されるんです。その少年刑務所には当時、少年が900人くらいいたのですが、1類はたったの10人。彼はその枠に選ばれた模範囚でした」
福地容疑者はこのころ20歳。この男性曰く、刑務所内では「最年少の1類」と自称していたという。さらに男性が続ける。
「福地さんは傷害致死で服役していると言っていました。聞くと、『地元の先輩にけしかけられて、タイマン張ったら相手が死んじゃった』と。出所するとき、『次はどんな悪いことをするんですか』と冗談半分で聞いたら、『もう悪いことはしない』とも言っていたのに……。
正直に申しますと人に好かれる人でした。刑務所ではヒエラルキーやいじめもあったりするのですが、すごく優しかった。今思うと、あの歳で1類の模範囚になったということは、相当な話術や政治力があったはず。そうした処世術やカリスマ性が、トクリュウの犯行でも生かされたんじゃないでしょうか。個人的にも信頼していた方だけに、すごく残念です」
こうして福地容疑者は、2020年の年明け前後に出所していったという。この男性の証言からは“反省の色”もうかがえるが、実は刑務所を出てすぐに悪事に走っている。
「2021年7月、虚偽の電話をかけて、山梨県富士吉田市内の60代女性から現金およそ240万円をだまし取った疑いで、事件から約2年後に当時24歳だった福地容疑者が逮捕された。このときも、“かけ子”などの実行役を管轄する指示役だったとみられている」(前出・大手紙社会部記者)
更生に向かうどころか、さらに複数の犯罪に手を染めてしまった容疑者。警視庁など合同捜査本部はさらに余罪があるとみて、本腰の捜査を行なっている。
