大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
今年もMLBを席巻したドジャース・大谷翔平(31)。そんな彼は現在、自身が広告塔になったハワイの高級リゾート開発をめぐる訴訟の被告人としてトラブルに巻き込まれている。
原告の不動産デベロッパーらと大谷サイドの主張が真っ向から対立するこの裁判。前編記事では、大谷サイドによる「訴訟棄却申立て」と、原告サイドの「情報開示の強制の申立て」に関する審理が来年2月に延期されたことを報じた。
今回の裁判のゆくえは、大谷のビジネスや新たな活動にどのように影響を及ぼしうるのだろうか──。【前後編の後編。前編から読む】
在米ジャーナリストが語る。
「今年8月に訴状が提出された際、米メディアは『嫌がらせに近い訴訟』『大谷は全くの無関係』などと報じていました。確かに今回、大谷が何かしらの決定に積極的に関与したかどうかは原告らも追及していません。
ただ同時に原告側は、『バレロ氏とCAA(注:バレロ氏が所属する大谷のマネジメント会社)の行動は、常に大谷氏の最終的な承認を条件としていた』などとして、バレロ氏の決定について大谷の責任を問うている、という形です」
原告側の証拠開示を強制する申立てが認められると、大谷サイドに不利なことはあるのか。
「この裁判上で不利になることは基本的にないでしょうが、バレロ氏と大谷の契約関係の詳細や、意思決定の際のプロセスなどが公開される可能性がある。これは、大谷サイドとしては不必要に拡散されたくない情報も含んでいることでしょう」(同前)
