今年1月、身重の真美子夫人を連れ着工式に足を運んでいた(HPより)

今年1月、身重の真美子夫人を連れ着工式に足を運んでいた(HPより、現在は削除済み)

大谷が「企業を選ぶようになる」可能性も

 大谷は11月末、個人財団である「SHOHEI OHTANI FAMILY FOUNDATION」の設立を発表している。妻の真美子さんや娘、デコピンが仲睦まじく寄り添うロゴデザインで、活動や財団に関わる人々の詳細は明らかになっていない。

 今回のハワイ別荘は、もともとは大谷がオフシーズンに真美子さんらと静かな時間を過ごすために購入したものだった。「夢の別荘」のはずが、悩みのタネに変わってしまっているのである。

「ファミリー財団の活動も、バレロ氏やCAAが主導しているとすれば、この裁判の動向はクライアント側も意外と気にするかもしれない。大谷ほど大きな規模でビジネスをやっている人物には、アメリカでは訴訟のひとつやふたつ、つきものではあるのですが……」

 さらに、大谷が巨額を稼ぐ広告ビジネスにも影響を及ぼす可能性も。

「クライアント側はさておき、大谷サイドに変化がある可能性はあるでしょう。

 これまで大谷サイドは、『ナンバーワンでない企業をナンバーワンにする』という理念で、出演する広告を選んできたと言われています。実際に大谷は、あまり有名でない企業のCMにも積極的に出演してきた。

 ただ、こうした訴訟に巻き込まれるリスクを考えると、バレロ氏というよりも大谷本人が、知名度や信頼性の高い企業の広告のみに絞っていく意向を示す可能性は高い。ファミリー財団での企業との仕事も増えるでしょうし、今後家族を巻き込んだ訴訟だけは受けたくないという思いは強いでしょう」

 大谷は来シーズンも、この裁判に向き合い続けることとなりそうだ──。

(了。前編から読む

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