地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
ネットに残っていた容疑者の風貌が、闇カワイイと言われる”地雷系メイク”の22歳だったことが注目されている。みずから手をかけた乳児の遺体を「そばに置いておきたかった」意図について、過去の事例などから臨床心理士の岡村美奈さんが分析する。
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“地雷系メイク”の容疑者は、その見た目通り心に闇を抱えていたようだ。東京・錦糸町にある派遣型風俗店の冷蔵庫から乳幼児のバラバラ遺体が発見された。警視庁捜査1課に逮捕されたのは、この店に勤める地雷系メイクを施していた従業員の小原麗容疑者(22歳)だった。
地雷系メイクとは、心に闇がありそうであまり関わってはいけないメンヘラ感を出したメイクのこと。血色感のない人形みたいなメイクで病みかわいい”病み系メイク”とも呼ばれている。感情の不安定さや病んでいるようなネガティブさをメイクとして表現したものだが、このようなメイクを好む人は、メンヘラ状態に親和性がありそうな印象を与えやすいといえる。
容疑者は3月上旬、店の待機所で出産。「出産したあと気を失った。気がついたら赤ちゃんは変色していた」「出産した時に泣きも動きもしなかった。隠さなきゃと思ってバラバラにした」と、近くのホテルで遺体をカッターナイフで切断し、頭部と両手足をポリ袋やプラスチック容器に入れて、店にある冷蔵庫の冷凍室に遺棄。そこに遺棄した理由は「自分の産んだ子をそばに置いておきたかった」と話しているといい、胴体は腐るため待機所のごみ箱に捨てたともいう。
死んでいる赤ちゃんを見て”隠さなきゃと思ってバラバラにした”というから、遺体の処理に困ってバラバラにしたのだろう。突発的な事故や計画性のない事件などで人を殺してしまった犯人が、そういう供述をするのを我々はニュースなどでよく聞く。だが容疑者は、バラバラにした遺体を待機所の冷凍室で保管。「そばに置いておきたかった」というから、事件の発覚を恐れていたわけではないようだ。
ある種の殺人事件では、犯人が被害者の遺体や遺体の一部を身近な場所に置いていることがある。置いていると書いたが、同じ置いているでも隠すことを意図している場合と保管を意図している場合では犯人の意識や感覚は大きく違う。隠しているという犯人は、遺体を隠す場所に困ったり事件の発覚を恐れ、家の中や庭などに隠していることが多い。
