東京の店舗で、具を入れ保存する状態の椀。混入があった店舗が全く同じオペレーションとは限らないが、すき家はここにネズミが混入していたと説明している(現役クルー提供)
「売上」は堅調に推移
四半期に一度の点検はどのように実施されているのか? 「すき家」側に事実確認ところ、広報担当者から以下のような答えが返ってきた。
「すでに全店に対して2度の点検を実施しており、点検結果に基づく修繕対応も適宜実施しています。点検については店舗の設計や設備管理の知識・経験が豊富な社員が担当しています」
どうやら点検作業は、一般のクルーも交えて大々的に行うのではなく、一部の社員で担当しているようだ。また、衛生面のチェックテストを始めたことについても、「店舗従業員への衛生教育の一環として、毎月衛生知識テストを実施しています」と認めた。
前出のクルーは人員不足について懸念していたが、その点についても聞いた。
「『すき家』では一部の店舗を除き、4月5日より24時間営業から23時間営業に切り替え、1時間営業を休止して清掃のみ実施する時間を設けています。入客数や作業量によって常に人員の見直しは行っています」(前出・広報担当)
なお、広報担当によると、「既存店売上高は、5月以降前年を上回る水準で堅調に推移しています」とのことだった。
日本最大級の牛丼チェーン「すき家」。売上が堅調に推移しているのは、消費者から根強く支持されている証拠だろう。多くの店舗をかかえ、さまざまな立場の従業員がいるため、一筋縄ではいかない側面もあるだろうが、“食の安全”を守るため、さまざまな施策を展開して少しずつ前進しているようだ。
