「また似たようなトラブルが起きるのではと心配」
「騒動を経て、全店舗で午前3時から午前4時を清掃時間に当てることになりました。清掃後は、“ちゃんとやりました”という報告のため、冷蔵庫の裏など指定された場所の写真を送る決まりです。
そんなふうにやることが増えた一方で、うちの店舗では人員はそのままなので、現場の負担は増したように感じます。結局、クルーに余裕がないと作業も杜撰になる。人員不足という根本の原因が解消されない限りは、また似たようなトラブルが起きるのではないかと心配です」
クルーの衛生観念を高めるため、新たな施策も導入されたという。
「月に一度、『肉は手で触ってもいいか?』とか『トイレに行った後は手の消毒だけすれば十分か?』など、衛生に関するテストをパソコンで受けることになりました。
ただ、日本語に不慣れな外国人クルーだと、問題文の意味が読み取れない場合もあります。なので、うちの店ではパソコンのすぐ近くに答えが貼り出されていて、せっかくの施策が形骸化しています」
また、「すき家」は異物混入発生を受けての対策として、〈四半期に一度、建物のクラックや隙間などの有無の点検および懸念箇所が確認された場合の修繕を実施〉するとホームページで発表していたが 、この男性クルーは、「自分はそのような作業に関わっていないし、働いている店舗でいつ実施されたのかもわからない」と首をひねった。
