山下数毅四段
先崎:私らの同世代は羽生さんを筆頭にプロデビューから40年近くになるんですね。会社員で言えばボチボチ定年といったところなんですが、みんな頑張っていますよ。私は「死にざまを見せる」などといった格好いいものではなく、淡々と対局に臨みます(笑)。
葉真中:棋士デビューされた当時、自分が何歳まで将棋を指すことができるのか、その点について具体的なイメージはありましたか。
先崎:それは考えていなかったですよね。ただ、若い棋士に聞くと「タイトル戦線にかかわることのできる年齢の上限は今後さらに下がっていくだろう」と言います。
葉真中:棋士としてのピークが前倒しになったとしても、僕と同世代、あるいはそれ以上のベテラン勢には風穴を開ける底力があると信じています。羽生先生にはタイトル100期の大目標もありますし、先崎先生もひと暴れしてください。
【プロフィール】
先崎学(せんざき・まなぶ)/1970年、青森県生まれ。1981年に小学5年生で奨励会に入会。1987年に四段に昇段し、プロに。棋戦優勝2回、A級在位2期。著書に『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(文藝春秋)など。
葉真中顕(はまなか・あき)/1976年、東京都生まれ。東京学芸大学教育学部除籍。2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。『家族』(文藝春秋)が2025年下半期の直木賞候補作に。
※週刊ポスト2026年1月16・23日号
