若かりし頃の久米さん(1998年、時事通信フォト)
〈その店はかなり昔から気になっていた〉
と始まる寄稿には、2021年の正月、入り口の金属板の「喫煙可」の文字に〈魂を奪われ〉て西麻布の喫茶店に足を踏み入れた思い出が綴られていた。
〈コーヒーと煙草の組み合わせは、僕にとっては地上の楽園なのだ〉として店に通うようになると、店のママから偶然にも筑紫さんが同じように椅子に座って窓の外を眺めていたと聞き、〈咥え煙草で、小さな窓の外を眺めている筑紫哲也さんの顔がはっきり見えた〉と綴った。
そんな“再会”をめぐる寄稿をこう締めくくった。
〈何の因果か、僕は4月から完全禁煙の身になってしまった。ドクターストップである。煙草抜きのコーヒーに耐えられる体になったら、また筑紫さんに会いに行こうと思う。「煙草やめたの! えらいね~」そう褒めてくれるだろうか〉
“夜のニュースの顔”の2人は今、どこかで紫煙をくゆらせながら語り合っているのだろう。
