司法解剖の結果、死因は窒息死と判明した(知人提供)
「松倉さんは昨年夏に数回、庭先で家族とバーベキューをしていました。ある時、私が庭の前を通り過ぎると『一緒にバーベキューやっていかない?』と誘ってくれたんです。別の近所の方と一緒に参加しました。その時は松倉さんはお酒を飲んでいたし、奥さんとも仲が良さそうでした。ただ、松倉さんは周囲に『奥さんとは別れる』といったような話をしていたらしくて、仮面夫婦状態だったのかもしれません」
容疑者の実家が裕福だった可能性については#1でも報じているが、近隣住民から見ても羽振りが良い印象だったようだ。
「こだわっているような立派な車やバギーバイクもあるし、お金があるんだなという印象でした。松倉さんの車は大きなフォードのピックアップトラックだったはず。確か500万円くらいで中古で買ったと聞きました。タイヤが規格外だか車幅が大きすぎるだかで、公道は走れないとも言っていた。だから普段は軽自動車に乗っていて、仕事の時には灯油を販売するタンクローリーで通勤していたようです。ただ自宅は古い借家なので、そこが不思議ではありましたけど」(同前)
この男性は松倉容疑者と工藤さんの関係も知っていたという。2人の接点は、すでに報じられているように“猟友会”だ。
「松倉さんは門別の猟友会に所属していたようですが、猟はしたことは一度もないと言っていました。今回の被害女性と同じタイミングで猟友会に入ったと聞いています。
被害者の工藤さんは昨年までは浦河町に住んでいて、その時に狩猟免許取ったんじゃなかったかな。それで昨年6月に門別の猟友会に所属したと聞いています。猟の腕前は凄くて、誰も捕まえられない鹿をしとめたり、仕事がない休みの日に朝からパトロールやったりと積極的に活動していて、かなりの有望株だった。
しかも浦河に住んでいる時には、わざわざ1時間半くらいかけて車で松倉さんのお店に通っていたようです。余程松倉さんのお店を気に入っていたんでしょうね。だから、2人の仲が良かったと知っている人は多いはずですよ。去年7月あたりに勤務先の病院が変わって日高町に引っ越して、松倉さんのお店にも近くなってからは頻繁に顔を出すようになったみたいです」(同前)
松倉容疑者と工藤さんは「2人でよく遅くまで酒を飲むことがあった」ようだ。
「工藤さんは何度か急性アルコール中毒で病院に運ばれたことがあるのですが、そのうち2回は松倉さんが病院に迎えに来ていたと聞いています。松倉さんのお店で相当飲んでいたということなのかな」
松倉容疑者が酩酊することも多かったようだ。近隣で飲食店を営む女性オーナーがこう振り返る。
「松倉さんは酒癖が悪くってね、ご自身のお店でもかなり飲んでいましたよ。しかもお客さんに高い酒を入れて、高額な請求をしてトラブルになったこともあったみたいですし。うちに来た時なんかは飲み過ぎて毎回寝てしまって、椅子を揺らしても起きない。だから強引に起こして帰ってもらうこともよくありました」
バーの客などに取材したところ、2人は頻繁に酒を飲んでいたようだ。「松倉容疑者が工藤さんに耳打ちしながら内緒話をしていた」「距離が近くて親密そうだった」という証言も複数あがった。
側からみても親密に見えたという2人はその実、どのような関係で、何が起きたのか。#3では死体遺棄後の“バーの異変”について詳報する(つづきを読む)。
