2025年12月28日、餅つきに現れた司忍組長(以下肩書きは当時)

2025年12月28日、餅つきに現れた司忍組長(以下肩書きは当時)

“エルメス若頭”に警戒

 もう警察関係者のなかで大きなトピックとなっているのが、七代目体制の若頭が誰になるかという点だ。こちらにも関係者は強い関心を寄せている。前出・警察関係者はこう語る。

「順当に考えれば山下昇本部長や若頭補佐のなかから昇格するのが当然だろう。例えば安東若頭補佐は名門組織・竹中組を率いて長年、若頭補佐を務めている。司組長の評価も高いと言われている。誰がなってもおかしくはない」

 だが、“ダークホース”たる存在がいる。野内正博・弘道会会長だ。弘道会は司忍組長、高山清司相談役、竹内若頭の出身母体。分裂抗争勃発時点、野内会長は弘道会の若頭補佐の一人だったが、分裂抗争を最前線で指揮したことが評価され、若頭に昇格。その勢いは止まらず、昨年、竹内若頭から組織を引き継ぎ、弘道会会長に就任。分裂抗争最大の“武闘派”として知られる。

「いまの弘道会は六代目山口組の直参組織のなかで人員、資金力も飛び抜けていますし、もっとも抗争に貢献した組織であるのは間違いない。野内組長も若頭候補の一人でしょう。ただ、野内会長が次期若頭になることは、弘道会出身者が未来に渡って山口組を独占し続けることになってしまう。

 10年前の分裂時に、神戸山口組は弘道会が山口組を独占していることへの強い批判を繰り返していました。あれほど大きな分裂は起きないかもしれませんが、不満を抱く直参組長が出てもおかしくはない。

 山口組の機密情報はマスコミにも警察にも直前の直前まで漏れることはない。ただ万が一、再び市民を巻き込みかねない危険な抗争が起きる可能性は排除せねばならない。警察関係者も必死に情報を集めているようです」(前出・実話誌記者)

 これまでの年末の餅つきでは野内会長は気さくな様子で会場内外を忙しなく動いていたのが印象的だったが、昨年末は一転。エルメスのフーディーを着用し、メディアの前ではほとんど笑顔を見せることはなく、声かけもなかったという。

 厳しい規制下に置かれる日本最大の暴力団組織は今年、どう動いていくのか。

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