憲法改正に対する各党のスタンス
別掲の表は憲法改正についての各党のスタンスをまとめたものだ。改正に前向きな政党の間でも、重視する改正項目に違いがあることがわかる。
そのため自民、維新、国民民主は憲法改正の条文案を議論する全会派参加の「起草委員会」の設置を主張しているが、立憲民主などが反対して「入り口」にも入れないまま議論は止まっていた。
憲法改正にどこから手をつけるか。憲法学者の百地章・日大名誉教授はこう語る。
「理想は全面改正ですが、現実的には困難。改憲派の政党でさえまとまった改憲案がない。よって個別的な条文改正を進めるしかない。どこから手をつけるかを考える際には、第1に国家の根幹にかかわる事柄であること、第2に、国家的緊急性が高いこと、第3に広く国民に支持が得られそうなテーマという3点を踏まえるのが良いと考える。
大規模災害や感染症パンデミックなどに備えた緊急事態条項の新設と、憲法9条に関しては2項改正に踏み込む前に国民の合意を得やすい自衛隊の憲法明記から始めるのが良いのではないか」
門田氏はこう言う。
「なにより重要なのは戦争放棄、戦力は保持しない、交戦権は認めない、と書かれた9条の1項2項の改正です」
