アロンズロッドにルメールが騎乗(2025年10月)
ボスジラも同じタイプだったけど、とにかくおとなしい馬だった。同期で同じ金子真人オーナーの“やんちゃボス”ハヤヤッコとは性格が正反対で、長い距離が得意だった。重賞ではちょっと足りなかったけれど2600mのオープンを2回勝っている。
マジックキャッスルは3戦目からずっと重賞ばかり15回使って秋華賞2着、ヴィクトリアマイルでも3着。2億円近く稼いでくれたけど、走る馬にありがちな爪の薄さがあり蹄鉄を工夫した。繁殖に上がって昨年タイトルホルダーの子を生んだそうだ。
フィアスプライドは初勝利が3歳の6月でオープン入りが4歳秋。そこからは重賞ばかり使って5歳暮れのターコイズステークスで初重賞勝利。6歳春のヴィクトリアマイルでは2着になったけど、この時の勝利騎手がカレンブーケドールでGI2着3回の津村騎手だったんだよ。ここで勝たなくてもいいのにさ(笑)。
とにかくディープの子は種牡馬としても抜けていた。見た目がよくなかったり、調教で今一つだったりしても、レースになると変わってくるんじゃないかという期待があったし、実際そういう馬も多かった。高額馬ばかりでプレッシャーはあったけれど、それ以上に楽しみが大きかった。
【プロフィール】
国枝栄(くにえだ・さかえ)/1955年岐阜県生まれ。東京農工大学農学部獣医学科卒業後の1978年から美浦・山崎彰義厩舎で調教助手。1989年に調教師免許を取得して1990年に開業、以後優秀調教師賞7回、優秀厩舎賞7回。主な管理馬はほかにブラックホーク、マツリダゴッホ、サークルオブライフ、ステレンボッシュなど。
※週刊ポスト2026年2月6・13日号
