公明党票を背景に三つ巴の戦いも

 公明党票が多い選挙区が並ぶ11区から20区を見ていこう(2024年の総選挙で公明党が獲得した比例票は2万〜3万)。

 11区は旧安倍派の大幹部、下村博文氏が返り咲きできるかが注目される。下村氏は前回は派閥の裏金問題で自民の公認を得られずに無所属で出馬したものの、強い裏金批判を浴びて大差で落選した。今回は自民公認での出馬だが、中道の前職・阿久津幸彦氏にリードを許している。公明党票も離れ、厳しい戦い。

 12区は公明党票が前回総選挙で約2.5万と多い選挙区。自民前職・高木啓氏、維新の前職・阿部司氏に対抗して中道新人・中原翔太氏が公明党票を背景に三つ巴の戦いを展開中だ。13区も公明党票が多いが、中道の候補者がいないことから自民前職の土田慎氏がやや優勢、おなじく14区も自民前職・松島みどり氏が優勢だ。

 15区は中道前職・酒井菜摘氏、16区は自民前職・大西洋平氏がやや有利な展開。候補者乱立となった17区も公明党票が多いものの、自民前職・平沢勝栄氏はこれまでも公明党の推薦を受けずに当選してきただけに、公明の連立離脱の影響は小さい。

 18区は中道前職の松下玲子氏が優勢、19区は前回敗れて比例で復活当選した自民の松本洋平・文部科学相が苦しい戦い。東京で石原環境相と松本文科相の現職閣僚2人が落選となれば高市政権にはダメージとなる。20区も公明党票が多いものの、中道の候補者がいないため自民前職・木原誠二氏がリード。

 関連記事『《2・8総選挙「首都決戦」の行方/東京30選挙区の最新当落予測》自民優勢とされるなかでも「現職閣僚」「旧安倍派大幹部」に落選危機 自民か中道か、カギを握る公明党票の動向』では、東京の30小選挙区の候補者一覧を掲載。それぞれの当選確率について、最新情勢を元に分析・評価している。

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