五輪で活躍が期待されるフォルティウスのメンバー(時事通信フォト)
しかし、フォルティウスを牽引する吉村は一時、競技から離れることを考えたという。カーリング関係者が明かす。
「彼女は北海道の常呂町で生まれ、高校生の頃にはカーリングの日本選手権で表彰台に立つなど、将来が期待されていました。しかし2014年に同チームに加入後、3大会連続(ソチ、平昌、北京)で五輪出場を逃しました。2020年5月には一般男性と結婚し、一時は家庭に入ることも考えたようです。そのときに、当時チームメイトだった船山弓枝(※現在フォルティウスのコーチ)さんから“一度休んで出産したら、また戻ってくればいいんだよ”と、声を掛けてもらったそうです」
吉村選手は2023年に第1子を出産。再びリンクに戻ってきた。
「吉村さんは北海道の『社会医療法人柏葉会』に所属しながら会社員として働き、午前中は仕事、午後は練習の日々を送ってきました。トレーニング後は保育園へ子どもを迎えに行き、帰宅したら食事の支度や寝かしつけを行うなど、ハードな生活を続けながらも家族などに支えられてきました」(同前)
フォルティウスは“吉村”だけでなく、サードの小野寺選手も『北海道電気保安協会』で広報を務めるなど、メンバーそれぞれが仕事をしながら競技を続け、五輪出場の夢を叶えた。
「小野寺選手は12年前に出場したソチ五輪の初戦前にインフルエンザに罹り、チームを離脱しています。実は彼女の父親はロコ・ソラーレのコーチを務めており、吉田知那美選手や鈴木夕湖選手とは常呂中学校時代の同級生です。
また、藤澤五月選手と2人(吉村、小野寺)はとも同い年で、ジュニア時代からともに一緒に戦ってきた仲間でもあります」(同前)
ロコ・ソラーレの藤澤は以下のようにエールを送った。
《チームとして実力がすごく安定している印象を受けるので、フォルティウスさんらしくいつも通りのプレーをしてくれればすごく良い試合ができると思います。小さい頃から一緒に戦ってきた仲間でもあるので、楽しく戦ってほしいです。応援しています》
フォルティウスは、日本女子カーリング界初となる金メダル獲得を目指す。
