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サッカー日本代表新監督の選考基準 「早稲田閥」を排除か
サッカー日本代表新監督の選考基準 「早稲田閥」を排除か
 ロシアW杯前は「貧乏クジ」とまで忌み嫌われたサッカー日本代表監督に、森保一氏(49)の就任が決定的となった。「長崎育ちで、長崎日大高から当時のマツダ(現・サンフレッチェ広島)に入団。1990年代に日本代表としても活躍しました。広島の監督に就任した2012年からの4年間で3度のJリーグ優勝を果たすなど、指導者としても評価されています」(スポーツ紙記者) 東京五輪を目指すU-21世代の監督との兼任となれば負担は大きいが、日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏(60)は「実績はお墨付き」と信頼を寄せている。 ただ、疑問が残るのは、ロシアの地で前評判を覆す闘いを見せた西野朗氏(63)の続投を望む声が少なくなかったにもかかわらず、早々に退任が発表されたことだ。協会関係者がいう。「当初、後任には外国人監督を据える方針で、元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマンらと水面下で交渉が行なわれました。結局不調に終わり、兼任の負担があるにもかかわらず森保さんに白羽の矢が立ったわけですが、その理由には『早稲田閥』を避けたいという田嶋会長の思惑があったようです」 元サッカー協会会長の川淵三郎氏(81)をはじめ、元代表監督の岡田武史氏(61)や西野氏、協会技術委員の原博実氏(59)や技術委員長を務める関塚隆氏(57)は早稲田大学出身だ。「一方の田嶋会長は筑波大学出身。サッカー界では早稲田と双璧をなす“学閥”です。早稲田閥が要職を占める流れを断ち切る意味で、森保さんは“適任”なのです」(同前) 元日本サッカー協会副会長で、早大OBの釜本邦茂氏(74)は、「東京五輪代表の中にはその2年後のカタールW杯の代表に選ばれる選手も出てくる。選手の特性を把握できているし、チームとしての戦略も立てやすくなる」 と“森保新監督”について一定の評価はするものの、「田嶋会長を支える協会幹部に世界のサッカーのわかる者がいないのが気になる」 とも付け加えた。そもそも東京五輪で惨敗すれば、そこでA代表と五輪代表の“W辞任”もあり得る。サポーターが求めるのは、学閥よりも、勝てるかどうかだ。※週刊ポスト2018年8月3日号
2018.07.22 16:00
週刊ポスト
メキシコ戦
サッカー日本代表、メキシコ五輪「引き分け狙い」の真相
 サッカーW杯ロシア大会は、フランスの20年ぶりの優勝で幕を閉じた。開幕前、3戦全敗が予想されていた日本はグループリーグを勝ち上がり、決勝トーナメント1回戦でもベルギーを後半途中まで2対0とリード。初のベスト8進出を期待されたが、74分に同点に追い付かれると後半ロスタイムに勝ち越され、2対3で敗れた。 グループリーグ第3戦のポーランド戦では0対1と負けていながらも、後半ボール回しで時間稼ぎをして決勝トーナメント進出を狙ったことで、海外メディアから批判の声も出ていた。日本では「ドーハの悲劇の教訓が生きた」という声もあれば、「メキシコ五輪でも同じような場面があった」というオールドファンの意見も上がってきた。 日本が後半のラスト11分間に攻撃する意志を見せず、自陣でボール回しを行なったことでクローズアップされた“メキシコ五輪グループリーグ第3戦・スペイン戦の引き分け狙い”を詳細に振り返ってみよう。 1968年のメキシコ五輪で、日本はブラジル、ナイジェリア、スペインと同じB組に入る。初戦のナイジェリア戦をエース・釜本邦茂のハットトリックで3対1と勝利すると、続くブラジル戦は1対1の引き分けに持ち込み、日本は勝ち点を4とした。 運命のスペインとの第3戦、他会場のブラジルがナイジェリアに3点差以上を付けて勝たない限り、日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。 蓋を開けてみなければ、ブラジル対ナイジェリア戦がどんな展開になるかわからない。当初、日本は勝利を目指していた。しかし、後半20分の時点でナイジェリアがブラジルを3対1でリードしているという会場のアナウンスを聞き、長沼健監督は引き分けでの2位通過を狙った。 決勝トーナメント1回戦は1位通過ならメキシコ、2位通過ならフランスとの対戦になる。地の利を生かすチームを避けたいという意図に加えて、競技場の場所も関係していた。1位通過の場合、日本はこの日スペインと戦っているアステカスタジアムから数百キロも離れたグアダラハラに移動しなければならない。 グループリーグから中1日が続く日程を考えれば、同じアステカスタジアムで戦える2位通過のほうが有利に戦いを進められると計算したのだ。 だが、“引き分け狙い”を覆すかのような事実も残っている。この日のスペイン戦を振り返ると、後半に日本が攻めまくっているのだ。37分には左ウィングの杉山隆一からの絶妙なパスを釜本がシュートするもバーに当たる。終了間際には杉山のシュートがこれまたポストに跳ね返された。 当時、スポーツニッポンの特派員としてメキシコを訪れていた石原裕次郎さんは、同紙上でこう語っている。〈後半の残り時間が、わずか10分になってから「ひょっとしたら日本が勝つぞ」という期待で、ボクはわくわくした。スリル、スリルの連続だ〉(スポーツニッポン・1968年10月20日) 後半20分の時点で“引き分け狙い”に作戦を決めたベンチも困惑していた様子だ。岡野俊一郎コーチ(当時)はこう振り返っている。〈代りに入る湯口に「点を入れるな。しかし点をとられるな。引分けにしろ」と全員に伝えるようにいった。ところが湯口が入り、この指示が全員に伝わったはずなのに、このころから試合は日本の一方的な攻勢になった〉(『サッカーマガジン』1968年12月号) 湯口栄蔵の指示は、左ウィングの杉山にきちんと伝わっていなかったため、彼を起点にチャンスが生まれていたのだ。一方で、惜しいシュートを放った釜本はベンチの意図を理解していた。岡野コーチはこう述懐している。〈釜本がわれわれのほうに近づいたとき、両手で輪をつくって並べ、“引分けをねらえ”と合図。釜本はニッコリ笑ってうなづく。その後、釜本が独走し、GKのとび出したところをロブ性のシュートをする。これはバーにあたる。こちらを見て、“うまいでしょう”というように笑う釜本〉(同前) 岡野コーチはそう解釈していたが、釜本自身は内心冷や冷やしていたようだった。〈上にそれると思って蹴ったつもりだったんですが、ボールが思ったところより下にいってしまい、バーに当たったんです〉(『新潮45』2010年5月号) ベンチは引き分け狙いを指示したが、チャンスを何度も作ったことからして、ロシアW杯のポーランド戦と違い、後ろでボール回しをするような具体的な作戦を取らなかったことは確かなようだ。 それでも、結果的に引き分けに終わったことは予定通りではあった。長沼監督は試合後、こうコメントした。〈引分けになると準々決勝でフランスと当ることになり、かえってよい組合せなので楽な気持で戦った。準々決勝の相手フランスはスペインと同程度の相手なので勝つ可能性は十分ある〉(朝日新聞夕刊・1968年10月19日) エース・釜本も同じようなことを言っていた。〈引き分けは日本の予定の行動です。もし勝ったら地元のメキシコと戦わなければならないところだった〉(スポーツニッポン・1968年10月20日) そして迎えた準々決勝。釜本の先制、勝ち越しの2ゴールなどで日本はフランスを3対1で下し、夢にまで見たベスト4進出を果たした。長沼監督はこう振り返った。〈フランスのようにオフサイド・トラップを武器とするラインの浅いチームには、東南アジアで多くの経験をしているのでむずかしい相手ではなかった。ロングのクロスパスを通したのが成功した〉(スポーツニッポン・1968年10月22日) 日本は準決勝のハンガリー戦では0対5で大敗を喫し、地元・メキシコとの3位決定戦に回る。メキシコは数か月前の親善試合で0対4と完膚なきまでに打ちのめされた相手。だが、国際サッカー連盟の役員として日本の戦いぶりを見守っていたデットマール・クラマー氏は勝機を見出していた。〈メキシコはあすグアダラハラから飛行機でこなくてはならないから疲れている。三位のチャンスはまだある〉(毎日新聞夕刊・1968年10月23日) 24日の3位決定戦では、釜本の2ゴールで2対0とメキシコ相手に勝利。試合後、長沼監督は銅メダル獲得の要因をこう語った。〈グループ・リーグの3戦目、対スペイン戦からアステカスタジアムに居すわれたこと、などだ。スペイン戦を引分けに持込んだ作戦の成功も大きかった〉(朝日新聞夕刊・1968年10月25日) 最後の最後まで、予選リーグのスペイン戦の引き分けが大きく影響していたのだ。 メキシコ五輪の銅メダル獲得、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、そして残り1分でベルギーに勝ち越しを許してしまったロストフの悲劇──。経験値を重ねることで、サッカー日本代表は強くなっていく。
2018.07.19 07:00
NEWSポストセブン
釜本邦茂氏「西野監督に謝る? そんなこと必要ない!」
釜本邦茂氏「西野監督に謝る? そんなこと必要ない!」
「3戦全敗」の予想もあったなか、見事に決勝トーナメント進出を果たした西野ジャパン。本誌・週刊ポストも6月11日発売号で〈期待感ゼロ〉〈W杯開幕を目前に、ここまで日本代表への期待が高まらないことも珍しい〉などと書いてしまった。素直に謝るしかない。 その翌週、本誌6月25日発売号で本田圭佑(32、パチューカ)について、「活躍できる場所はない」とコメントしていたのは、メキシコ五輪得点王、“世界のカマモト”こと釜本邦茂氏(元サッカー協会副会長)だ。このコメントの取材後のセネガル戦で、本田は値千金の同点ゴールを決めた。恐る恐る、「一緒に謝りませんか?」と聞いてみると、こんな答えが返ってきた。「西野監督に“ごめんなさい”という記事を書く? そんなことやる必要はない! たまたま大事な初戦が開始3分で10対11になり、そのおかげで勝てた。それで勢いに乗ったことが大きかったわけですからね。戦力分析を大きく外したとは思っていませんし、その評価は1次リーグを終えた今も変わらない。 ただ、本田を90分フルに使うのでなく、残り20分のスーパーサブとして使うのは機能しましたね。西野監督の采配が的中したということでしょう。各選手の役割がはっきりして、責任をもって自分のプレーをしようとしている」 たしかに、西野監督の判断は冴え渡っている。決勝トーナメント進出のかかったポーランド戦の終盤には会場から大ブーイングを受ける露骨な時間稼ぎに走ったが、他会場の展開次第では“勝ちを放棄した挙げ句に敗退”となりかねない大博打だった。賛否はあったが、結果は出した。この結果に面食らっているのは、人間だけではない。『那須どうぶつ王国』の予想ヨウム(大型インコ)のオリビアちゃんは、13歳で占い歴9年の“大ベテラン”だ。W杯では、対戦する2チームの国旗と引き分けの旗の3つのうち、どれをくわえるかで勝敗予想をする。2014年のブラジル大会では7戦中5戦を的中させていたが、今回は初戦で「コロンビア勝利」を予想するなど大外れだった。同園の広報担当者は取材にこう答えた。「予想が外れた後、オリビアと飼育員とで反省会をしました。オリビアは試合を観戦していませんが、飼育員の顔色を見るのが得意なので、予想が外れたことをわかっていると思います。申し訳なさそうな表情を浮かべて落ち込んでいる様子でした」 人間の5歳児並みの知能を持つといわれるヨウムだけに、自分の“間違い”を悔いているのだろう。 2010年の南アフリカW杯でも、大会前の低評価を跳ね返した当時の岡田武史監督に謝る“岡ちゃんごめん”が流行語になった。今回、謝るか謝らないかは人(とインコ)によって対応が分かれたが、本誌は潔く頭を下げた上で、日本代表の次の戦いを見守りたい。※週刊ポスト2018年7月13日号
2018.07.02 16:00
週刊ポスト
ポーランド戦 それでもGK川島を起用せざるを得ないか
ポーランド戦 それでもGK川島を起用せざるを得ないか
 ここからが正念場。日本代表は、サッカーロシアW杯をどこまで勝ち進んでいけるのか。サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏は、「ここから先は、不用意にファウルをする選手は外すという選択を徹底していくことになる」とみており、槙野智章(31、浦和レッズ)や長谷部誠(34、フランクフルト)が外される可能性があると予想している。しかし、長谷部はW杯3大会にわたってキャプテンを務めてきた功労者。6月28日の大一番、ロシア・ボルゴグラードでのポーランド戦で、簡単に外す決断ができるのか。 1996年のアトランタ五輪で、西野朗監督率いる代表チームの背番号10をつけ、「マイアミの奇跡」と呼ばれたブラジル戦の勝利に貢献した遠藤彰弘氏は、「たとえ実績豊富な選手でも、西野監督は必要となれば迷わず外す」とみている。「西野監督は基本的に感情を表に出さず、“自由にやってこい”と選手をピッチに送り出すタイプ。ただ、重要な局面では自分の考えを譲らず、決断は速くて大胆です。選手起用の面では、スタメンを早くから明言するようなことはなく、調子がいいとみた選手をどんどん使っていく。選手の側としては“誰が使ってもらえるのかわからない”という緊張感があった」 主将の長谷部であろうとも、状況次第では外す覚悟があると考えられるのだ。 ただ、そんな西野監督も難しい判断を迫られるのがGKだ。川島永嗣(35、メス)が所属クラブで実戦から遠ざかっていた期間が長く、試合勘が戻っていない。コロンビア戦での失点シーンを見ても明らかだ。「それでも、西野監督はポーランド戦で川島を外しにくいでしょう。何より東口順昭(32、ガンバ大阪)、中村航輔(23、柏レイソル)に国際的な大舞台での経験が足りない。コロンビア戦の勝利でチャンスが見えただけに、大一番で“いきなりの抜擢”は難しいと考えざるを得ない状況です」(サッカージャーナリスト・財徳健治氏) 直前のパラグアイ戦でアピールしてスタメンの座を掴んだDFの昌子源(25、鹿島アントラーズ)とは対照的に、同戦に出場した東口、中村はそれぞれ1失点を喫し、結果を残せなかったことも大きいとみられている。 攻撃陣に目を転じると、やはり本田圭佑(32、パチューカ)をどう扱うかがポイントだ。 コロンビア戦は途中出場ながらCKで決勝点となる2点目をアシスト。一方で、1人少ないコロンビアに決定機を与える致命的なパスミスや右サイドに張り付く運動量の少なさが気になった。前出・釜本氏ははっきりとこう指摘する。「西野監督が本田を先発から外しているのは、トップ下に求められる運動量が欠けているからで、その判断は正しい。本田にボールが渡ると明らかに周りの選手よりスピードで劣っているために、コンビネーションが取れていない。ポーランド戦でも活躍できる場所はないのではないか」 西野監督が本田をベンチに置くと決断し、代わりにトップ下に入った香川真司(29、ドルトムント)は「攻撃では消える時間帯も多いが、運動量は豊富で守備面での貢献度が高い」(同前)という状況で、西野監督は自身の選択に自信を深めていると考えられる。 もちろん、本田、長谷部のこれまでの貢献は大きい。ただ、ポーランドは温情采配で勝てる相手ではない。「エースのレバンドフスキ(29、バイエルン)にボールを送るために、サイドから崩してくるパターンが多いので、4バックとボランチでしっかり対応する。その上で、素早いカウンターを狙っていくことで日本は勝機を見出せる。グループHの3チームの中で、対応策は一番はっきりしている相手。ただ、個人のレベルは非常に高い。バラバラに対応したら必ずやられる」(サッカージャーナリスト・西部謙司氏)※週刊ポスト2018年7月6日号
2018.06.26 07:00
週刊ポスト
釜本邦茂氏「不用意に反則する選手は外せ」で具体名挙げる
釜本邦茂氏「不用意に反則する選手は外せ」で具体名挙げる
“3戦全敗に決まっている”──そんなサッカーW杯ロシア大会前の空気は一変した。6月28日、西野監督率いる日本代表はロシア・ボルゴグラードでポーランド戦の大一番に臨む。FIFAランキング8位のポーランドはグループHで最も格上の相手となる。「最大のカギはポーランドの絶対的エース・レバンドフスキ(29、バイエルン)を抑えられるか。初戦では、セネガルが組織的な守備でレバンドフスキを孤立させることに成功し、ポーランドは終始リズムを掴めないまま1-2で敗れている」(サッカー誌記者) 西野監督も“必勝の布陣”を敷いてレバンドフスキを中心としたポーランド攻撃陣を抑えにかかる。「まず重要なのは、レバンドフスキと相対する4バックの中央2枚を誰にするか。西野監督は吉田麻也(29、サウサンプトン)、昌子源(25、鹿島アントラーズ)の2人に決めているでしょう。コロンビア戦では、相手が一人少なかったとはいえ、吉田が相手を潰し、昌子が堅実にカバーリングする組み合わせの妙が出た。直前のパラグアイとの強化試合で昌子のコンディションが良いと見極めた西野監督の起用が当たった格好で、ポーランド戦にもそのままぶつけていくでしょう」(サッカージャーナリスト・財徳健治氏) 今大会はVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)が導入された影響からか、PKを含めたセットプレーからの得点が目立っている。ポーランドがセネガル相手にあげた1点もFKから生まれた。「ここから先は、不用意にファウルをする選手は外すという選択を徹底していくことになるでしょう」 そうみるのはサッカー協会元副会長の釜本邦茂氏だ。「その観点でいえば、コロンビア戦から槙野智章(31、浦和レッズ)をベンチにしているのは正解だと思う。ファウルせずにハードな守備ができるかで評価すれば、吉田、昌子のほうがいい。それを西野監督も分かっているんじゃないでしょうか。あとは守備で考えるべきはボランチ。コロンビア戦では長谷部誠(34、フランクフルト)のファウルによるFKが失点につながったが、長谷部が球際で競り負けて反則で止める場面が目立つようになってきている」 ボランチのうち1枚はコロンビア戦で冷静なゲームコントロールを見せた柴崎岳(26、ヘタフェ)が有力。もう1枚に、長谷部ではなく、山口蛍(27、セレッソ大阪)か大島僚太(25、川崎フロンターレ)の起用を西野監督は考えているのではないかと釜本氏は示唆している。※週刊ポスト2018年7月6日号
2018.06.25 16:00
週刊ポスト
2022年カタールW杯の日本代表もこんなに期待できる!
2022年カタールW杯の日本代表もこんなに期待できる!
 W杯ロシア大会が開幕し、西野ジャパンは大金星をあげて日本中が興奮の渦に包まれた。気は早いが、視点を“4年後”にずらしてみよう。すると、次なる光明も見えてくる──。 大会期間中、西野ジャパンが拠点を置くロシア・カザンには“もうひとつの日本代表”がいる。A代表の練習パートナーなどを務めるU-19日本代表の23人だ。「JFAの田嶋幸三会長が提案した異例の計画です。代表選手の練習のサポートだけでなく、地元クラブとの親善試合まで計画されている。10代の若手がW杯開催地の雰囲気を肌で感じ、4年後のカタールW杯で主軸となってほしいという期待の表われではないか」(スポーツ紙サッカー担当) 今回の西野ジャパンは30歳以上の選手が8人選ばれ、平均年齢28.17歳と過去5回のW杯代表でも最高齢の“おっさんジャパン”だ。 U-19世代がそこに取って代われば2022年カタールW杯では大幅に若返ることになる。元協会副会長の釜本邦茂氏は若い世代が海外で経験を重ねることに期待を寄せる。「1968年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得できたのは、それに先立つ欧州遠征があったから。1966年イングランドW杯を現地で観戦し、あんな選手になるには何をすべきかを考えながら欧州遠征に臨みました。当時は食べ物も満足になく、移動にも時間がかかって条件は厳しかったですがメンタルは強くなり、苦しい試合でも力を出せるようになった」 今回のロシアも、U-19世代にとって飛躍のきっかけになり得る。◆イニエスタからも学べ なにせこの世代は“粒ぞろい”だ。サッカージャーナリストの財徳健治氏がまず名を挙げるのはFWの久保建英(17・FC東京)だ。「10歳でバルセロナの下部組織に所属しただけあってパスのセンスやスペースを察知する能力は抜群。この世代の“旗手”になり得る」 世界的にも貴重な左利きのストライカーであることも期待が膨らむ。MFの郷家友太(19・神戸)も注目株だ。「高校時代に全国制覇を果たし、非凡な攻撃センスがある。所属チームにスペイン代表のイニエスタが年俸30億円で電撃加入した。世界屈指のボールコントロールを間近で見て自らの技を洗練させることで、将来の代表の攻撃の起点となってほしい」(スポーツ紙デスク) 他にも、今季、高校生でプロ契約を締結し、開幕戦からスタメン出場したDF菅原由勢(17・名古屋)や本田圭佑が経営に携わるクラブから初のプロ入りを果たしたMF安部裕葵(19・鹿島)、長身でスピードに乗ったドリブルが持ち味の左ストライカーFW田川亨介(19・鳥栖)も頭角を表わしている。 ロシアに帯同したメンバー以外にも、才能に溢れる若い世代が台頭している。MF堂安律(20・フローニンゲン)は、昨年韓国で行なわれたU-20W杯で4試合3得点を記録。“日本のメッシ”と欧州のクラブからも注目された。「今季、オランダ1部リーグ挑戦1年目ながら9ゴールを記録している。関西出身の明るいキャラクターでチームのまとめ役になれる資質の持ち主です」(同前)◆外国人監督なんていらない 久保建英と合わせて“W久保”と呼ばれるFW・久保裕也(24・ヘント)はハリルホジッチ前監督時代、A代表の招集経験を持つ。「ベルギー1部の所属チームでは不慣れなポジションでの起用ながら、2シーズン連続で2桁得点を達成している。W久保のどちらが“A代表のエース”となるか、今から楽しみにしている関係者は少なくない」(同前) 久保裕也と同様、ハリル解任の結果、ロシアW杯のメンバーを外れたMF井手口陽介(21・レオネサ)やFW中島翔哉(23・ポルティモネンセ)も4年後は脂がのり切った時期を迎える。「今回、代表に選ばれたMF大島僚太(25・川崎F)や昌子源(25・鹿島)、植田直通(23・鹿島)らがロシアでの経験を新生代表に持ち込めるか。本来は大島にキャプテンになって東京五輪世代を引っ張ってほしいところだが、大人しくてやや不向き。主将の人選は考えどころでしょう」(財徳氏) 監督は誰になるのか。釜本氏は「日本人監督で行くべきだ」と語る。「何億円も積んで外国人監督を連れてくるよりも、コミュニケーションがしっかり取れる日本人監督を起用し、浮いたお金で若い選手に経験を積ませればいい。適任は東京五輪も率いる森保一U-23日本代表監督だ。広島の監督として3度のリーグ優勝の実績もあるし、ドーハ組でW杯予選の怖さもよく分かっている」 4年後のチーム、なんだかうまくいきそうな気がしてきたぞ!※週刊ポスト2018年6月29日号
2018.06.23 16:00
週刊ポスト
釜本邦茂氏 「葬式ではマツケンサンバで送ってほしい」
釜本邦茂氏 「葬式ではマツケンサンバで送ってほしい」
「最後のお別れ」となる弔辞を読み上げるのは、自分のことを本当によくわかってくれている人であってほしい──歳を重ねると、ふとそんな思いに駆られることがある。そこで各界著名人に「自分の葬式で弔辞を読んでほしいのは誰か」と聞いてみた。メキシコ五輪得点王の“レジェンド”である日本サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏(74)は、サッカーとは全く異なる分野で活躍する40年来の「親友」を挙げた。 * * * 松平健さん(64)以外考えられないね。私が最も信頼する男です。 出会いは友達の紹介で、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)がスタートしたばかりの頃でしたね。学生時代にサッカーをやっていたそうで、ポジションはGK。最初からサッカーの話で盛り上がりました。私の携帯の着信音はずっと『暴れん坊将軍』のテーマです。 口数は多くないけど、仲間何人かで飲むとカラオケを披露してくれるサービス精神もある。それでとにかく酒が強い。我が家に泊まりに来ても、“釜本さん、先に寝てください”と私をベッドに送り出してから、リビングでゆっくり飲み直しているんです。 誕生日には必ず花が届くし、私が主催するチャリティコンペも毎回参加してくれる。義理堅くて真面目で正義感が強くて、まさに暴れん坊将軍そのものです。そんな健さんが私をどう見ていたか、弔辞で聞いてみたいですね。 きっと“よく一緒に飲みましたね。私のほうが10歳若かったので、そのぶん強かったと思います……”というあたりから始まるんでしょう。最後は何か私の悪事をバラされて、“成敗!”ってやられちゃうのかな(苦笑)。 お子さんがまだ小さいので長生きするために、健康診断も欠かさず受けているそうです。間違いなく私の方が先に逝くでしょうから、安心して任せられる。 私も健さんも明るいのが好きだから、変わった趣向がいい。さすがに吉宗の装束で登場……というわけにはいかないでしょうが、レクイエムを『マツケンサンバ』にするくらいは許されるんじゃないかな(笑い)。※週刊ポスト2018年5月4・11日号
2018.05.03 07:00
週刊ポスト
サッカー協会副会長退任でまさかの「岡田代表監督」の現実味
サッカー協会副会長退任でまさかの「岡田代表監督」の現実味
 ロシアW杯まであと半年を切るなか、日本サッカー協会が人事で揺れている。田嶋幸三・現会長の再選が無投票で決まったものの、副会長の岡田武史氏が3月末の任期満了をもって退任する意向を示したのだ。サッカー協会関係者がいう。「田嶋政権が続く以上、本来なら退く理由はない。しかし岡田氏は“1期(2年)のみという約束”“オーナーを務める四国リーグのFC今治が忙しい”と続投を固辞したようだ。協会内では田嶋会長との不和も噂されているが、一番の理由は“現場に戻りたい”ということ。まずはJ3昇格を逃した自分のチームを立て直したいと考えているようだ」 ただ、一方で“代表監督再登板への布石では”という見方もある。折しもハリルホジッチ監督率いる日本代表は、昨年末の東アジア選手権で韓国に1-4の大敗するなど不振を極め、監督更迭論が噴出している。 オシム監督が脳梗塞に倒れた後、“代打”として代表監督に再登板し、2010年の南アW杯で見事決勝トーナメントに駒を進めた岡田氏の“再々登板”の待望論は根強い。「3月の欧州遠征の結果次第ではハリル監督の電撃解任もある。その時は海外からの監督選びは間に合わないだろう。日本人選手の特性をよく知り、短期間でチームを立て直せる岡田氏は最有力候補だ」(同前) メキシコ五輪の得点王で、日本サッカー協会・元副会長の釜本邦茂氏は「さすがにロシアW杯前ということはないだろうが……」と前置きしつつも“岡田待望論”を語った。「高い年俸を払って外国人監督を招聘し、ありがたがっている時代はもう終わった。日本が強豪国を目指すなら、日本人監督を真剣に検討すべきです。その筋道をつけられる適任者は岡田武史しかいないでしょう」 まさかの再々登板はありうるか。※週刊ポスト2018年2月9日号
2018.01.30 16:00
週刊ポスト
岡田武史氏が協会会長就任で「ハリル降ろし」に現実味
岡田武史氏が協会会長就任で「ハリル降ろし」に現実味
 W杯の開幕まで半年。サッカー日本代表は、大きな“決断”を迫られることになりそうだ。「サッカー協会内部にはハリルホジッチ監督(65)のやり方に疑問を抱く幹部が少なくない。昨年9月に本大会出場を決めた時でさえ、協会内には“内容が悪い”と監督交代の声が上がった。大会目前に“ハリル降ろし”が始まっても不思議ではない」(サッカー記者) 12月16日に東アジアE-1選手権で韓国に1対4で惨敗し、反発は強まった。「試合後にハリル監督は“韓国のほうが格上だ”とコメントした。W杯一次リーグの相手は韓国より強敵。これでは“予選敗退します”と宣言したようなものです」(協会関係者) 元サッカー協会副会長の釜本邦茂氏も、「ハリルジャパンを見ていると、どんなサッカーをしたいのかが見えてこない。ハリル監督の更迭? “一次リーグの突破も難しい”といっただけで国賊扱いなのに、私の口からは……」と口を濁した。 鍵となるのは、1月27日の次期会長選挙だという。「現段階で立候補を表明しているのは、田嶋幸三会長(60)だけですが、“反ハリル勢力”が候補を立てれば状況は変わってくる。岡田武史元代表監督(61、現協会副会長)の立候補が取り沙汰されており、それが田嶋会長の最も恐れるシナリオだ」(前出・協会関係者) 岡田氏は昨年9月にスポーツ紙のインタビューで「本田圭佑(31)、長谷部誠(33)、香川真司(28)、長友佑都(31)のように経験豊富な選手と若手をどう融合させていくかが重要になる」と語っていたが、ハリル監督は同11月の欧州遠征で本田、香川、岡崎慎司(31)を外し、2連敗した。 岡田氏が、“会長”となれば、監督更迭、本田や香川の復帰というシナリオも現実味を帯びてくる。トップ人事次第でロシア大会に臨む日本代表の姿は大きく変わる。※週刊ポスト2018年1月12・19日号
2018.01.05 16:00
週刊ポスト
「お薬飲もっか」「偉いね」患者を子供扱いする看護師に違和感
「お薬飲もっか」「偉いね」患者を子供扱いする看護師に違和感
 入院患者の検温や血圧測定、採血から、食事の配膳、医師の回診への同行、ナースコール対応まで、病棟のフロアを常に慌ただしく動き回る看護師たち。入院患者にとっては頼りになる“白衣の天使”だが、歳を重ねると、その優しい言葉に違和感を覚える患者やその家族は少なくない。 この夏、血液検査で肝機能に異常が見つかり、数日間の検査入院をした60代男性が振り返る。「40代くらいの看護師さんで、明るくテキパキとしていて感じはよかったのですが、採血の時に『ハイ、チクッとするけど我慢してねー』と言われたり、食事をさげた後に『お薬の時間だから、忘れずに飲もっか』と話しかけてきたりと、幼児に対するような口調なんです。 自分の娘くらいの歳の相手に、なんでそんな言われ方をしなきゃいけないのか。診断がどうなるか不安だったこともあって、イラッとしてしまいました」 自宅で転倒して骨にヒビが入り、病院で1か月間のリハビリ生活を送った70代男性も同様の感覚を抱いたという。「歩行が不自由だったので看護師さんに付き添ってもらって助かったという気持ちがある一方、“だいぶよくなったから、トイレは一人で行けるかな?”といった彼女たちの口調が気になって……。 年寄りには敬語を使ってもらえないもんですかね。リハビリを手伝ってくれた理学療法士の女性も“もうちょっと頑張れるかな?”“やればできるじゃない!”と、小学生を指導するような言い方でしたから」 些細な言葉遣いの話とはいえ、一歩間違えば看護師と患者の間での深刻なトラブルに発展しかねない。サッカー元日本代表で、メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏(73)は自身の体験をこう振り返る。「数年前、喉を悪くしての入院だったので、声を出したらアカンという状況でした。だから、看護師さんたちもほとんど話しかけてこなかったんですが、病棟で他の患者さんとのやり取りを見ていて気になりました。 小学生どころか、赤ん坊に話しかけるような口ぶり。“高齢者はみんな幼児返りしている”と決めつけられているようで、いい気がしなかった。もし、俺にそんな口調で話してくる看護師がいたら、怒鳴りつけていたと思いますよ」◆配慮が欠けていました… こうした看護師、介護士ら高齢者のケアを担う人材の「言葉遣い」を巡る問題は、関係者の悩みのタネになっているという。 医療・介護施設での接遇研修に携わる、しのコーポレーション社長・濱島しのぶ氏が解説する。「高齢者のケアに携わる施設の経営者にとって、目下の最大の課題の一つが看護師をはじめとするスタッフの言葉遣い、態度の改善です。敬語を使わず、子供扱いすることが患者からの苦情につながっています」 濱島氏が研修に際して訪れたある病院でのことだ。4人部屋に入院していた上品そうな50代女性が、声を潜めながら濱島氏に話しかけてきた。女性は、「看護師さんが、同じ部屋の他の患者さんにも聞こえるような声で“おしっこ、取れた?”とか“うんち、固いの出た?”とか聞くのが恥ずかしくて……」と訴えてきたのだという。「排尿や排便の記録を残さなくてはならないのは確かですが、歳を重ねた患者への配慮があまりに欠けていました。こうした言動は、平成生まれで、まだ役職に就いていない看護師に多く見られます。他人とのコミュニケーションの距離の計り方が苦手で、クレームの責任を取る立場でもないので、なかなか改善するのが難しいのです」(濱島氏)※週刊ポスト2017年12月15日号
2017.12.06 11:00
週刊ポスト
妻と離別の大木凡人氏「自分の落ち着ける飲み屋見つけるべき」
妻と離別の大木凡人氏「自分の落ち着ける飲み屋見つけるべき」
 長年連れ添った夫婦にも、いつかは別れの日が訪れる。それは特に夫にとって、人生を一変させるほどの深刻なダメージになる。その体験談に耳を傾けると、妻との別れと向き合うことの難しさ、大変さがよくわかる。「いざという時」を迎えるまでは、妻に先立たれることへの備えはなかなか難しい。 サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏(73)は、「いつか自分にも起こりうる話とは思いますが、家内がピンピンしているのでどうしても任せてしまう」と語る。「僕は料理もできないし、宅配便が来てもハンコの場所も分からない。家内がポックリ逝けば大変なことになるのはまず間違いないとわかっているんだけどね……」 釜本氏と同じ感覚の男性は少なくないだろう。それでも心構えを知っておけば、いざという時の助けになる。まず大事なのは「完璧を目指さないこと」だ。妻がいなくなったからといって自分が料理の達人になる必要はないし、同じクオリティの家事をこなせなくても構わない。12年前に妻と離別したタレントの大木凡人氏(72)はこう語る。「料理に手間をかけすぎて続かないのが一番よくない。包丁はできるだけ使わず、料理用のハサミで切る。火の通りにくいモノは電子レンジでチンすればいいし、野菜はコンビニやスーパーで初めからカットしてあるものを買ってきてもいい。どうしても必要なときは焦げ付かないフライパンを使う。“不器用な自分でもできることは何か”とゲームのように楽しめば、日々の自炊もおっくうでなくなります」 大木氏は、「“健康のために”と無理に外食をセーブする必要はない」という。「いくら工夫を凝らしても自分ひとりで作った食事を孤独に食べるのは寂しいもの。少しでも人恋しさを感じたら、私は飲みに行く。何度か通っていると、『おいでよ』と声をかけてくれる常連や店員がきっといます。自分の落ち着ける店を見つけると、そこからコミュニティが広がっていく」 8年前に妻を亡くした帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏(81)も、大木氏と同意見だという。「私も家でひとり酒を飲んでいると、“妻が生きているうちにもっとこうしてやればよかった”と気持ちが沈んでしまう。私の持論ですが、自然治癒力や免疫力を高めるには、歓喜、喜びが大事。偶然の喜びは人との出会いから生まれるから、悲しみに打ちひしがれて家にこもるのではなく、なるべく外に出て人に会うようにする。居酒屋でもそば屋でも、人に会う機会を増やすようにすべきです」※週刊ポスト2017年12月1日号
2017.11.26 07:00
週刊ポスト
「本田圭佑は一刻も早く移籍すべき」釜本邦茂氏が指摘
「本田圭佑は一刻も早く移籍すべき」釜本邦茂氏が指摘
 2018年ロシアW杯出場を目指し、アジア最終予選を戦うハリルジャパン。キャプテン・長谷部誠(33、フランクフルト)の負傷離脱もあり今後も苦しい戦いが続きそうだ。チームの最大の問題となっているのが“エース”の処遇である。「クラブで出ていない人間が代表に選ばれるのはどうかという意見は理解できる。皆さん(マスコミ)に好きにものをいわせているというのは、俺の不始末だと思う」 3月23日に行なわれたW杯最終予選・UAE戦を前に、本田圭佑(30)は自身への批判についてこう語った。 今シーズン(2016~2017年)、所属するイタリアのACミランで本田は完全に戦力外として扱われている。出場はわずか5試合計96分。特に2017年に入ってからはリーグ戦では1度も出場機会がない。1月に移籍は確実と見られていたが、英国・プレミアリーグのチームからオファーがあったにもかかわらず、本田は拒否してミラン残留を選んだ。「ハリルホジッチ監督は『所属クラブで出場機会のない選手は代表に呼ばない』と言い続けてきたのに、『今の代表に本田は必要だ』とW杯最終予選に招集した。そのためファンやマスコミから批判が高まった」(スポーツ紙記者) 本田に対する“特別扱い”に、とりわけ強い不満を示しているのがJリーグ関係者だ。「試合に出ていなくても、“欧州のビッグクラブに所属している”というだけで代表に入れるのは、完全なJリーグ軽視ですよ。スペインのセビージャで戦力外扱いされていた清武弘嗣は、ハリルに『出場できるチームに移籍すべき』と求められ、出場機会を求めてJリーグのセレッソ大阪に復帰した。それを無視した本田を重用するのは、ダブルスタンダードというほかない」 今回、優遇された欧州組は本田だけではない。同様に所属チームで出場機会に恵まれていない長友佑都(30、インテル)、川島永嗣(34、メツ)も召集された。ハリルはなぜ彼らに頼るのか。「ハリルが本田たちを代表に呼んだのは、“戦力”としてではない。あくまで今回(UAE戦、タイ戦)限定でしょう。完全アウェーとなるUAE戦は“中東の笛”と呼ばれる不公平なジャッジが予想された。原口元気(25、ヘルタ)、大迫勇也(26、ケルン)、久保裕也(23、ヘント)といった現代表を牽引する若手たちは経験が少ない。ミスジャッジが起きた場合、パニックに陥ってしまう可能性がある。そんなときに頼りになるのが、本田たちの経験です。彼らの招集は精神安定剤といった意味合いが強い」(日本サッカー協会関係者) 万全でない状態で代表に招集することは、本田自身のためにならないと日本サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏が指摘する。「ビッグクラブで世界の一流選手と共にレベルの高い練習をしているといっても、しょせん練習。スタミナや判断力は試合に出ていなければどんどん失われていく。このままの状態が続けば、日本代表どころか、本田は選手生命さえ危うくなっていく。一刻も早く出場機会を求めて他のチームに移るべきで、クラブの“格”にこだわっている場合じゃない。下手をすると本田にとって、今回が最後のAマッチになる可能性すらある」 本田は“不始末”にどうケリをつけるのか。※週刊ポスト2017年4月7日号
2017.03.25 16:00
週刊ポスト
釜本邦茂氏「『陛下は東京に長い出張中』が京都人の感覚」
釜本邦茂氏「『陛下は東京に長い出張中』が京都人の感覚」
「2019年1月1日に皇太子が新天皇に即位」──政府の検討が進み、今上天皇の生前退位が現実のシナリオになりつつある。それを受け、「退位後は京都にお戻りいただこう」という提案が持ち上がっている。 天皇が自らの退位後の居所について言及したことはないが、象徴天皇のあり方を模索してきた今上天皇だからこそ、「伝統文化の京都がよい」と宮中祭祀に詳しい国際日本文化研究センターの山折哲雄・名誉教授はいう。「戦前への反省から学ぶことに大変苦労されてきた陛下は、皇太子時代の1981年、平安時代の嵯峨天皇(9世紀)に象徴される“文化天皇”こそが戦後の象徴天皇のあり方だろうと発言されたこともありました。重責から解放されるわけですから、今度は皇室の文化の“ふるさと”をゆっくり味わっていただきたい」 さらに山折氏は「皇室に対する国民の感覚も変わってくる」と続ける。「現在の皇居は周囲に深いお濠があり、敷地は森に覆われている。自然と国民が天皇を仰ぎ見るかたちになり、どうしても一神教的な趣があります。 これに対し京都御所にはお濠はなく、本願寺など多数の仏閣や、安倍晴明の墓のような道教の史跡も近辺にあり、多神教的な空間になっている。庶民の生活の場とも“地続き”です。だからこそ京都人は長く、親しみを込めて『天皇さん、天皇さん』と呼んできました。警備が厳重になったのは、東京に移ってからです」 そうした国民との距離感は、皇室にとっても大切な意味を持つという。昭和天皇の弟・高松宮宣仁親王は生前、こう述べたという。〈皇族というのは国民に守ってもらっているんだから過剰な警備なんかいらない。大々的に警護しなければならないような皇室なら何百年も前に滅んでいるよ〉(『文藝春秋』1998年8月号、喜久子宣仁親王妃の証言) 京都人からも、この構想には賛同の声が強い。京都市右京区で生まれ育ち、京都府立山城高校時代に輝かしい実績を残した日本サッカー協会元副会長・釜本邦茂氏はこういう。「昔、京都出身の大先輩方に聞いた話では、明治天皇が江戸に出発する際に『ちょっと行ってきますわ』とおっしゃったというんです。関西弁だったかはわかりませんが、そういう逸話が地元に広がるくらいですから、“天皇陛下は今、東京へのちょっと長い出張中”というのが京都の人たちの感覚です。首都・東京の歴史はたかだか150年、京の都は1000年の歴史がある。戻ってきていただければ、とても嬉しいことです」 天皇が行幸先から帰ることは「還幸」と表現される。“150年間の江戸行幸”からの還幸で、新時代の皇室像が描かれていくのか。※週刊ポスト2017年3月3日号
2017.02.22 16:00
週刊ポスト
橋本聖子議員と同期当選した釜本邦茂氏がアスリート議員の評価を語る
「日本がアルゼンチンに勝利」 伝説の試合を釜本邦茂氏回顧
 日本でサッカーがまだマイナースポーツだった1964年、東京五輪男子サッカーのグループリーグ第1戦で、日本がアルゼンチンに勝利した“事件”は、今もサッカー界で語り継がれる伝説だ。サッカー後進国の日本は、なぜ世紀の番狂わせを起こせたのか? 日本サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏が、試合を振り返る。 * * * マスコミは「ベルリンの奇跡(※)以来の快挙」と報じ、ドイツから招聘したクレマーコーチも「君たちは日本のサッカーの歴史を作った」と大喜びした。確かに当時、優勝候補だったアルゼンチンに3対2で逆転勝ちするなんて誰も考えていなかったわけですからね。【※1936年のベルリンオリンピックサッカー競技1回戦にて、日本代表が優勝候補だったスウェーデン代表に3-2で逆転勝利した試合】 大会前、ヨーロッパサッカーはクレマーコーチの影響で学習していましたが、アルゼンチンのような個人技に優れた南米サッカーには勝てるはずがないと思っていた。案の定、試合が始まると、ボールの支配力が違った。前半24分、アルゼンチンに先制ゴールを決められ、サッカーをさせてもらえている感じが全くしなかった。とにかくボールをキープできず、パスもつながらない。個人の技術差は歴然でした。 ところが、後半9分に杉山隆一さんがドリブルシュートで同点ゴールを決める。その8分後にアルゼンチンに2点目を決められますが、私のクロスから川淵三郎さんがヘディングシュートを決め、再び追いつくことができた。 その時、私の感覚は“追いつくので精一杯”というものでした。残り時間が10分以上あったので、また突き放されるんじゃないかという不安がありましたね。 ところが、この同点ゴールでアルゼンチンの選手たちが明らかに気落ちしたのです。ピッチ上の私にもよくわかった。「1点で勝てる」と思っていた相手に2点も入れられてショックだったのでしょう。そこをたたみかけて1分後に小城得達さんのゴールで勝ち越し。そこから、試合終了までの7~8分はとても長く感じられました。 この東京五輪ではラッキーもあり、日本と1次リーグで同組だったイタリアのメンバーにプロ選手がいて、規定違反で棄権。結果、日本は、グループリーグを1勝1敗の2位でベスト8に進出します。 東京五輪で確かな実績を残した自信が、日本サッカーのメキシコ五輪銅メダル、私自身の同大会得点王につながったと思っています。※週刊ポスト2016年11月18日号
2016.11.08 16:00
週刊ポスト
ハリル更迭の動きが進行 後任に浮上した2人の筑波OB
ハリル更迭の動きが進行 後任に浮上した2人の筑波OB
 原口元気の3試合連続弾で宿敵・オーストラリアと敵地で引き分けたサッカー日本代表・ハリルジャパン。ロシアW杯に向けた最終予選B組で3位に浮上したが、いまだ出場圏外のままだ。この結果に元日本サッカー協会副会長の釜本邦茂氏は手厳しい。「アウェーで勝ち点1というのは、まずまずの結果かもしれないが、十分勝てた試合だった。ハリルホジッチ監督の選手起用には首を傾げざるをえない。前のイラク戦で活躍した清武(弘嗣)を先発から外したのも解せない。代わりにフル出場した香川(真司)は結局、何もできなかった」 ハリルは1トップとして起用したエース・本田圭佑についても、「本田がもっとパフォーマンスが良ければ勝てたと思います」と名指しで批判。その割には後半39分まで本田を交代させないなど、迷采配は相変わらずだった。「とにかく選手交代が遅すぎる。本田と交代した浅野(拓磨)は20~30分やらせたかった」(釜本氏) アウェーでの格上とのドローにハリルは胸を張ったが、月内に日本サッカー協会がハリルの采配を検証する技術委員会の開催を決めるなど、むしろ監督交代のムードは高まる一方である。スポーツ紙サッカー担当記者がいう。「日本サッカー協会としては5大会連続のW杯出場は至上命題。戦い方に光明が見えないハリルを更迭しようとする動きは水面下では進んでいる。戦績だけでなく、本田と試合中に激しく口論するなど、選手からの信頼を得られていないのも大きな問題となっている」 9月にリオ五輪代表監督の手倉森誠氏を代表コーチとして送り込んだことも、ハリルへの不信感を物語っている。サッカージャーナリストの財徳健治氏が解説する。「ハリルを更迭した場合、手倉森氏をA代表の監督にスムースに昇格させるための人事です。ただ、あくまでもワンポイントになると思います」 では、真の後任候補は誰か。「3月に協会会長に就任した田嶋幸三氏は『代表監督は日本人』が持論です。筑波大学出身の田嶋氏は“筑波閥”の中から、国内三冠(J1リーグ、天皇杯、ルヴァンカップ)の実績を持つガンバ大阪の長谷川健太監督や川崎フロンターレの風間八宏監督を推していると囁かれています」(担当記者) 絶対に負けられない戦いが続く中、決断は迫られている。※週刊ポスト2016年10月28日号
2016.10.15 16:00
週刊ポスト

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