菅野美穂一覧/3ページ
【菅野美穂】に関するニュースを集めたページです。

『Santa Fe』ほか90年代「女優写真集ブーム」の背景
1991年10月13日の読売新聞、翌日の朝日新聞に写真集『Santa Fe』の全面広告が掲載された。全裸の宮沢りえが股間に手を添えて立ち、指の間に黒い影が見えている──全国紙にヌード写真を使った全面広告が掲載され、しかもモデルは18歳のトップアイドル、撮影したのは篠山紀信氏という最も著名な写真家。そんな前代未聞の事態に世間は騒然となり、発売日の11月13日には民放のワイドショーばかりかNHKの全国ニュースにまで取り上げられた。 これによって本格的なヘアヌード写真集の時代が幕を開けた。1990年代を通して樋口可南子、荻野目慶子、島田陽子、大竹しのぶ、石田えり、杉本彩、川島なお美、石原真理子、宮崎ますみ、高岡早紀、菅野美穂、葉月里緒奈ら有名女優、タレントが次々とヘアを晒し、一流写真家が撮影した。 ブームのピークは1994年で、年間200冊以上が発売され、売れに売れた。『Santa Fe』の155万部は今も写真集として世界最高記録であり、他の作品も数十万部を売り上げた。「写真集がこれほどの社会現象になったのは、写真史上、空前絶後のことです」 と、写真評論家の飯沢耕太郎氏は指摘する。島田陽子『KirRoyal』が55万部のヒットを記録すると、松尾嘉代、辺見マリ、西川峰子、伊佐山ひろ子ら“熟女”が次々と挑戦。女子プロレスラー・井上貴子、元女流棋士・林葉直子ら“異業種”からの参入も続出した。 写真家・加納典明氏は素人モデルを使って写真集を作り、人気を呼んでいたが、猥褻図画に当たるとして逮捕された。藤田朋子の写真集は本人が出版を了承していないと訴え、発売直後に出版差し止めの仮処分になった。なぜこれほどまでに「ヘアヌード」が熱かったのか? 飯沢氏はその背景を2つ指摘する。「ひとつは経済との関係で、経済に活気があると人々のエロスへの欲求も高まります。90年代初頭、すでにバブルは崩壊していましたが、それでも後の長い停滞期より勢いがありました」 長い間抑圧されてきたヘアの表現が、ようやく解禁された開放感も熱気に拍車をかけた。「もうひとつ、1980年代に女性の社会進出が進み、自己表現への欲求が高まっていたことも大きいですね。ヘアヌードがその欲求を実現する手段のひとつになったのです」(飯沢氏) 当時の新聞、雑誌は女優、タレントだけでなく、自己表現として自分の裸を撮影してもらいたいと願う素人女性が激増したと報じている。1992年に『an・an』が、篠山紀信氏撮影という条件で読者モデルを募集したところ、なんと1626人が応募したという。 その後、2000年代以降もヘアヌード写真集は出版され続け、マタニティヌードを披露した歌手hitomi、新聞に全面広告を打ったバレリーナ草刈民代、映画の公式写真集で脱いだ壇蜜など、そのときどきに話題となったものも少なくない。 だが、黄金時代だった1990年代に比べるとインパクトは小さいと言わざるを得ない。2000年代以降にネットが本格的に普及し、事実上表現に規制がなくなったことで新たな表現を獲得したときの開放感もなくなり、長期間に及ぶ経済の停滞によって日本人の性的なエネルギーも低下・分散してしまった。 来年5月に改元を控えた今、平成の30年を振り返り、日本社会の変容の行方を占ううえで、ヘアヌードブームは欠かせない「事件」だったと言えるだろう。※週刊ポスト2018年8月17・24日号
2018.08.09 16:00
週刊ポスト

夏ドラマ、注目すべきヒットメーカー脚本家と次世代イケメン
『義母と娘のブルース』(TBS系)が11.5%、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)が11.5%、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が10.6%と、初回の平均視聴率2桁超えが相次ぎ、好調の様子を見せている今年の夏ドラマ。注目ポイントは、脚本家だという。今回の夏ドラマは過去に社会現象を起こしたヒットメーカーが勢ぞろいしている。 圧倒的な才能を持ち、家柄もルックスも申し分ないお嬢様(石原さとみ・31才)と平凡な自転車店店主(峯田和伸・40才)が恋に落ちる超格差ラブストーリー『高嶺の花』(日本テレビ系)の脚本を手がけるのは、『101回目のプロポーズ』(1991年・フジテレビ系)や『高校教師』(1993年・TBS系)を手がけた野島伸司さん。視聴率30%超え作品をいくつも生み出し、レジェンドともいえる存在だ。しかし近年は深夜枠やネット配信ドラマなどでの脚本執筆がメインで、“誰もが知るヒット作”の更新がなされていないのも事実。ライターでドラマウオッチャーの吉田潮さんはこう話す。「『OUR HOUSE』(2016年・フジテレビ系)は正直きつかったですが(苦笑)、最近の野島作品、私は嫌いじゃないんですよ。1990年代の野島も、近年の野島も捨てて、今作でガツンと新しい野島劇場を見せてくれるんじゃないかと期待してるんです」 テレビウオッチャーの堀井憲一郎さんは、石原主演の法則に着目する。「ここ数年、彼女が出演する作品はどれも当たる。脚本を見極める力がすごくあるんですよね。彼女が出るなら期待できるかな」(堀井さん) TBS系『この世界の片隅に』の脚本は、朝ドラ『ひよっこ』(2017年・NHK)の岡田惠和さん。過去には、竹野内豊(47才)と反町隆史(44才)を大ブレークさせた『ビーチボーイズ』(1997年・フジテレビ系)や、菅野美穂(40才)を演技派女優へと引き上げた『イグアナの娘』(1996年・テレビ朝日系)を手がけた稀代のヒットメーカー。ドラマ評論家の成馬零一さんは言う。「岡田さんは、原作をもとに脚本を書くのが非常に上手。全く同じことになることもないし、原作を無視するようなことにもならない。信用、安心感が違います」 山田孝之(34才)と菅田将暉(25才)がW主演する『dele』(テレビ朝日系)の脚本は、『SP 警視庁警備部警護課第四係』シリーズ(2007年~・フジテレビ系)を担当した金城一紀さん。「金城さんは小説家ですが、書いたドラマはだいたい人気になるという凄腕の持ち主。時間をかけて伏線を作りこむので、海外ドラマのような、カタルシスのあるテイストをどこまで再現できるかというのが楽しみ」(成馬さん) ほかにも、前クールで爆発的な人気を得た『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の脚本家・徳尾浩司さんが土屋太鳳(23才)主演の『チア☆ダン』(TBS系)を担当。『99.9―刑事専門弁護士』(2016年~・TBS系)の脚本家・宇田学さんが滝藤賢一(41才)主演の『探偵が早すぎる』(日本テレビ系)を担当する。◆ネクストブレーク・イケメンに注目! 忘れてはいけないのが、胸をときめかせるイケメン枠。ライターの西森路代さんは、今期の『ヒモメン』(テレビ朝日系)の窪田正孝(29才)に熱視線をおくる。「『おっさんずラブ』の後枠で、窪田さんの人気もあり、ヒモというテーマをどう描くかも気になる。3つの点で女性の話題を集めるんじゃないでしょうか」 吉田さんは『覚悟はいいかそこの女子。』(TBS系)に出演する伊藤健太郎(21才)を挙げた。「健太郎さんは中川大志さん(20才)の友達として出演します。彼はキャーキャー言われるというよりは、クラスに1人、彼のことをすごく好きな女子がいるというタイプ。彼だけでなく、最近は年齢にかかわらず“案外キャリアが長い”という俳優さんが人気。あの作品にも出てた!というお宝探しは、みんな好きですからね」(吉田さん) うん、やっぱり期待しかない!※女性セブン2018年8月2日号
2018.07.20 07:00
女性セブン

第2子妊娠発表の菅野美穂 子供と一緒にショッピング撮
2012年12月公開の映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』の共演をきっかけに、交際がスタートした堺雅人(44才)と菅野美穂(40才)。2013年4月に結婚し、スピード婚として話題を集めた。 その後菅野は、2015年には出産しママに。飾らないライフスタイルで知られる夫妻だが、今年の年明けに訪れたハワイ旅行でも、安いスーパーやコスパのいいレストラン、カフェの行列に並ぶ姿など、慎ましい生活ぶりや和やかな家族の風景が何度も目撃された。 現在菅野は、第2子を妊娠中。安定期に入っており、年内にも出産するとみられている。本誌は再び、菅野ママの自然体をキャッチした。 アニメ『ベイマックス ザ・シリーズ』で声優を務めるなど、子供向けの仕事を増やしているママ菅野。パパ堺雅人似の長男(2才)と高級スーパーでのショッピング中。カートにこそ乗っているが、すっかり自分の意見を持っているらしく、お買い物にしっかり参加している様子だった。 菅野は所属事務所の公式HPにて、以下のコメントを発表している(コメント全文)。「この度、第2子を授かりました。冬の出産に向けて、準備を進めて参りたいと思います。 この年齢での妊娠、出産ですので、心配などもございますが、家族が増える喜びは、やはりその日が待ち遠しく、主人、息子、お腹の新しい命にチカラをもらっています。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。菅野美穂」※女性セブン2018年8月2日号
2018.07.20 07:00
女性セブン

菅野美穂、神田うの・伊東美咲らのセレブママ会入り報道に困惑
今年、芸能界は出産ラッシュ。武井咲(24才)、押切もえ(38才)、丸岡いずみ(46才)、保田圭(37才)らが次々とママに。仲間由紀恵(38才)や佐々木希(30才)も妊娠を発表し、プレママも続々誕生している。 そんな中、夫のサポートも仕事も子育てもこなす憧れのママ女優筆頭として名前があがっていたのが菅野美穂(40才)。だが、神田うの(43才)のブログに伊東美咲(40才)、角田ともみ(40才)と一緒に写る写真がアップされ、華麗なるママ友会にデビューしちゃったの!?と驚かれていた。 でも実情は少し違うようで…。菅野の知人が語る。「菅野さん、お子さんの育て方についていろいろな“先輩ママ”たちの話を参考にしたいって、同じ事務所の“先輩ママ”である伊東さんにも話を聞いていたみたい。そのつながりで、伊東さんと仲のいい、うのさんのママ会にも参加したんです。菅野さんとうのさんがプライベートで会うのはそれが初めてで、会自体は楽しかったようですが、ちょっとテイストが違ったようで、その後は特に親しくしているわけじゃないんですよ。 でも菅野さんもセレブママの仲間入りをしたように見られたり、うのさんの派閥に入ったかのようにいわれてしまったので、かなり困惑していると思いますね…。菅野さん、本当に堅実タイプの人ですから」(菅野の知人) 確かに菅野といえば、夫の堺雅人(44才)と夫婦揃って飾らない地味なライフスタイルで知られる。多忙だが、お手伝いは雇わず料理や家事も自身でこなし、今も夫婦ふたりで地下鉄で移動する姿が目撃されるほどだ。「もしかして菅野さんは変わってしまったの?という声もあったようですが、今までよりむしろ控えめというくらいまったく変わっていませんよ(笑い)。年明けのハワイ旅行も決してセレブ旅行ではなく、ようやく家族で行ける “お疲れさま旅行”だったんです」(前出・知人) 菅野は2015年に出産し、翌年すぐに仕事復帰。『砂の塔~知りすぎた隣人』『べっぴんさん』『ひよっこ』『監獄のお姫さま』とこの2年間も立て続けにドラマ出演し、その間は堺が仕事を控えて育児をサポートしていた。年明けの旅行はそんな堺への「感謝旅行」でもあったという。ただし、ハワイでもふたりの庶民ぶりは健在。「安いスーパーやコスパのいいレストラン、カフェの行列に並んでる姿を何度も見ました」(ハワイ在住の日本人) 慎ましく家族思い、そんな姿の方が、やっぱり菅野ちゃんらしいかな。※女性セブン2018年4月12日号
2018.04.02 07:00
女性セブン

ママタレ四天王は木下優樹菜、辻希美、小倉優子、藤本美貴
《この度新しい命を授かりました。新たな家族が増えることを夫婦で喜んでおります》。2月28日、佐々木希(30才)が第1子の妊娠を発表した。現在3か月で、秋頃に出産予定だという。 翌3月1日には仲間由紀恵(38才)も妊娠4か月目であることを発表。2日連続の“おめでた”報告に、芸能界が沸いている。「2人とも好感度バツグン女優ですからね。佐々木さんの夫、渡部建さん(45才)も『王様のブランチ』(TBS系)で妊娠を報告し、出演者一同から祝福を受けていました。ただ、一方で複雑な心境のかたがたもいると思いますよ(苦笑い)。なにしろママタレント界の生存競争は過酷ですからね。この2人が“参戦”してくるとなると、ポジションを脅かされる人も出てくる」(スポーツ紙記者) 木下優樹菜(30才)や辻希美(30才)に代表される「ザ・ママタレ」だけでなく、紗栄子(31才)や木村佳乃(41才)など、モデルから女優まで数多の人間がしのぎを削っている現在のママタレ業界。コラムニストの今井舞さんに、2018年現在の「ママタレポジション」を分析してもらった。「木下優樹菜(30才)、辻希美(30才)、小倉優子(34才)、藤本美貴(33才)は、あらゆる場面でママ感出しまくりの四天王。もはや“ママとして生きる”ことがタレント活動とイコールになっている。あなたたちからママを取ったら何が残るの、みたいな。 最近結婚した菊地亜美(27才)も、出産したらここに飛び込むでしょうね。シコシコと子育てブログを書いていちいち炎上して。書籍化するとしたらタイトルは『ママ失格 菊地亜美』。そのすぐ近くで、“母親代表”として正論を言うのがクワバタオハラの2人。ちょっと文化人寄りを狙っている感じがにおいます」(今井さん、以下「」内同) 一方、四天王グループの真逆にいるのが宮沢りえ(44才)だと今井さんは言う。「絶対に自分から“ママ感”を出さない。子供の話も全然しない。頑なに『私は女優』というポジションで、プライベートをベールで包む。仲間由紀恵も、たぶんこのポジションでしょう。夫(田中哲司・52才)の浮気で一度ベールが吹っ飛びましたが、私生活は絶対明かさないタイプだし。出産後も、子供や旦那の詳細は語らず女優復帰すると思います」 篠原涼子(44才)、菅野美穂(40才)も同じグループ。出産してもママ感ゼロで女優業を邁進している。いわれてみれば、秋吉久美子(63才)や倍賞美津子(71才)など、「本格女優」と呼ばれる女性は、母親であることを感じさせない人が多い。「菅野美穂は、最近神田うの(42才)のインスタに登場して、ファンをざわつかせましたけどね。えぇーそこつきあっちゃうんだ、って。あと近年、CMなどで少しママ感を出し始めたのが森高千里(48才)。杏(31才)も近いポジションです。子供の話も普通にしつつ、かといってママ感を前面には出さない。彼女、『大きく失敗しないこと』に長けているんです。スキャンダルも炎上騒ぎも一切ない。父親の渡辺謙(58才)の不倫もダメージどころか同情票に」 杏と似た立ち位置には、事務所の先輩であり、最近バラエティーにも進出している木村佳乃がいるが、「2人と同じ事務所の佐々木は、杏と木村の間に来るだろう」と今井さん。「彼女は能力的に特化するものが少ない。バラエティーで気の利いた受け答えができるタイプじゃないし、演技力的に女優一本は厳しい。結果的にこのあたりのポジションに収まると思います。夫の渡部共々スキャンダルなく好感度を保てれば、広く浅く長~く活動できそう」※女性セブン2018年3月29日・4月5日号
2018.03.17 16:00
女性セブン

妊娠発表の仲間由紀恵 “ママタレ業界”争奪戦が始まる
「仲間さんの妊娠が発表されて、“あぁ、田中さん、これでようやく…”と思いましたよ。昨年6月の不倫報道はさておき、彼女のいちばんの願いを叶える形になって、少なからず肩の荷が下りたでしょう」(芸能関係者) 3月1日、現在妊娠4か月で、今夏に出産予定であることを発表した仲間由紀恵(38才)。《無事に生まれてきてくれるよう、出産までの時間を大切に過ごしたいなと思っております》というコメントは、もうすっかりママ。今後は体調を見ながら仕事を続け、タイミングを見計らって産休に入る予定だという。 夫の田中哲司(52才)とは2007年のドラマ『ジョシデカ!-女子刑事-』(TBS系)での再共演をきっかけに交際をスタート。田中の浮気問題などもあって紆余曲折したが、2014年9月に7年間の交際を実らせて入籍し、以来妊活を続けてきた。仲間は5人きょうだいの末っ子で、結婚当初から“ママ願望”が強かった。「仕事をセーブして妊活に力を入れていました。毎日基礎体温を測り、冷たい飲み物を避けるなど体調管理を徹底。不妊治療の専門医がいるクリニックにも通っていました」(仲間の知人) 昨年6月、田中の“3年目の不倫”が報じられ、「仲がいい」と評判だった夫婦関係は一転、大ピンチに陥った。「田中さんは取り繕わずに仲間さんにすべて白状したそうです。仲間さんはもちろん自分がつらいときに…と怒りがあったようですが、“不妊治療でつらい思いをさせてしまった”と自分のことも責めていました」(前出・知人) もう一度だけ頑張りたい、ふたりは妊活を再開させた。「仲間さんは田中さんと2つの約束をしたそうです。1つは帰宅時間を知らせること。2つ目に出産には必ず立ち会うこと。当初は里帰り出産も考えていたようですが、まだ完全に田中さんを信用していないので東京での出産にしたそうですよ」(テレビ関係者) 仲間と同時期に、佐々木希(30才)も妊娠3か月と発表、東尾理子(42才)も4月出産予定で、そろって同級生ママになる。「最近、大物ママ女優、ママタレントが続々と誕生しています。最近では菅野美穂さん(40才)の取り合いが行われ、伊東美咲さん(40才)や神田うのさん(42才)、梨花さん(44才)がブログで菅野さんとの写真をあげていました。菅野さんは困惑しているようですが…。仲間さんも佐々木さんも世間のイメージはかなりいい。ママタレントたちも仲よくなりたいでしょうからあちこちから声をかけられるでしょうし、ママ枠の仕事争いも熾烈になるでしょうね。夫とのことより、今からその心構えの方が必要かもしれません」(芸能関係者) そんなザワめきも、仲間にとっては嬉しい悩みの1つかもしれない。※女性セブン2018年3月22日号
2018.03.11 07:00
女性セブン

カーリング娘、石田ゆり子との共通点は透明感あるメイク
「なんてきれいでスタイルもいいの…」、「同じ人とは思えないほどの美しさよね」。女性たちは女子フィギュアスケート・金メダリストのザギトワ選手(15才)を見て思わずため息を漏らす。しかし、日本女子も負けていない。熱い視線を浴びていたのが、カーリング女子日本代表選手たちだった。「カーリング韓国代表の“メガネ先輩”ことキム・ウンジョン選手(27才)は、氷の上でのキリッとした表情と、眼鏡を外した普段とのギャップで韓国男性から人気No.1といわれていますが、同じくらい人気だったのが、藤澤五月選手(26才)。人気女優のパク・ボヨンに似ていると評判で、海外メディアにも美女として取り上げられていました。現地のボランティアの韓国男性たちは隙を見つけてはカー娘と写真を撮ってもらっていましたよ」(スポーツ紙記者)日本カーリング史上初の銅メダル獲得の偉業より、あまりにその美貌について報じられすぎ、「カーリング女子嫌い」というニュースもあるほどの注目を浴びてしまった彼女たちだが、「テレビで見慣れたアイドルたちとは違う“素朴感がいい”」(テレビ局関係者)という声が圧倒的だ。とはいえ、よく見てみると、素朴っぽいノーメイク風ではあるけれど、まつげエクステに、トレンドの眉、そして透明感ある肌感──あれ、誰かに通じるような…アッ、石田ゆり子(48才)だ!ロッセット所属ヘアメイクの千葉智子さんが解説する。「5人とも特徴あるメイクには見えませんが、際立つほどのナチュラルメイクは、石田ゆり子さんと共通していますね。ポイントはしっかり押さえていて、ノーメイクのような清潔感と、透明感ある素肌が特徴です」石田といえば、今、なりたい顔No.1女優で、著書『Lily』(文藝春秋)も売れている。「石田さんは素材を生かすメイクが上手で、黒目がちな目元、素肌、通った鼻筋など、それぞれを最大限に生かしています。平行で太めの眉が優しい雰囲気を作り、若々しく、顔全体のバランスがよくなります。カー娘の彼女たちも眉や黒目がちな目元など生かして優しいナチュラルメイクに仕上げていますね」(前出・千葉さん)石田は自著の中で、ベースにはBBクリームやCCクリームを塗り、気になる部分にはしっかりコンシーラーを塗って隠しているといい、《「すっぴん」と言われますが、わたしはすっぴんでいたことはほとんどありません》と、実はメイクであることを明かしている。その「石田顔」、「カー娘顔」になるにはどうすればいいのか。前出の千葉さんが説明する。「ポイントはやはり透明感。ファンデーションは全体に塗ろうとはせず、気になる部分を隠す程度。チークは自然な色みのものをほんの少しのせる。眉はパウダリーなどで優しく仕上げ、目元はマスカラなどは使用せず、アイラインも黒色は目の際だけ。少し太めに入れる場合は茶色にしましょう。口元は唇の中央に赤ピンクのカラーの口紅をのせてボカし、上からベージュをかぶせてなじませます」ナチュラルといっても自然のままではどうしても出せないまさに「プロナチュラル」の技。ずぼらスッピンとは一線を画す、入念に作り込まれた素顔感にも、メダル級のセンスとテクニックが必要なようだ。※女性セブン2018年3月15日号【関連する記事をチェック!】●オトナ女子ランキング 小泉今日子と菅野美穂が転落の理由●奇跡のアラフィフ・石田ゆり子の魅力を辛酸なめ子氏が分析●スポーツ女子の美肌を守る!「ETVOS」のUV&2018春コレクション【新製品レポ】●美肌の秘訣はたっぷりの化粧水で保湿!松本若菜さんの【美痩せ習慣】●輝く”美肌”の秘密は?平子理沙が「スキンケアのルール」を伝授
2018.03.02 12:00
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菅野美穂、梨花や伊東美咲の“ハワイ・ママ友会”で活躍
2月上旬のハワイ・ワイキキの中心地から徒歩数分、アラモアナショッピングセンターからほど近いハワイアンレストラン。有名人もよく訪れる人気店だが、その2人の組み合わせに常連客は思わず二度見したという。「梨花さん(44才)と菅野美穂さん(40才)が一緒で、意外な組み合わせにビックリしました。梨花さんがモデルさんや他の女優さんといるのはたまに見かけるけど、菅野さんは初めて。菅野さんは小さいお子さん連れでしたね。現地コーディネーターで有名なマキ・コニクソンさんも一緒で3人ですごく盛り上がっていました」(ハワイ在住の日本人) この女子会に芸能界ママたちは驚いているという。 梨花が6才の息子を連れてハワイ生活をはじめたのは3年半前のこと。モデル仲間の長谷川潤(31才)や吉川ひなの(38才)ら同じくハワイ子育て組を中心に、休みごとに子連れでハワイを訪れる伊東美咲(40才)などが加わり「ハワイ・ママ会」と呼ばれてきた。「中心にいるのがコーディネーターのマキさん。自身もハワイで子供を育て上げたとあって、芸能人ママの信頼が厚いんです。梨花さんはもちろん、神田うのさん、山田優さん、紗栄子さんなど顔は広い。菅野さんも結婚前からたびたびハワイを訪れていて、マキさんとは長いつきあい。 でも、一定の距離があったというかマキさんの“ハワイの輪”に加わることは今までありませんでしたから、ここ最近の変化には驚きます。子供を連れて1か月など長期滞在するようになって“年末年始の旅行組”よりハワイのママから受け入れられやすくなったんでしょうか。今はハワイ・ママ会にいちばん積極的なんだとか」(ハワイ在住のコーディネーター) 菅野は今年の冬も年明けすぐにハワイ入り。2才の息子を連れて1か月以上の長期滞在をしていた。冒頭、梨花とのママ友会のほか、1月末に行われたパーティーでも大活躍だったという。「マキさんのサプライズ誕生日会が行われたそうですが、菅野さん主催だったんです。梨花さんと伊東さんも参加していました。菅野さん自身がナレーションを入れたDVDを作って流すこだわりようだったのは、さすがの気遣いです。ハワイの中心に名乗りをあげた形ですね(笑い)」(前出・コーディネーター) 日本にいたときはほとんどつきあいはなかったというママたちだが、今は気の置けない仲となっているようだ。※女性セブン2018年3月8日号
2018.02.26 07:00
女性セブン

芸能人カップルのトレンドは同じマンション別室住まい
最近交際をスタートさせたという桐谷美玲(28才)と三浦翔平(29才)。2人は都心の閑静な住宅街近くの超高級マンションに住んでおり、廊下を挟んで向かいの部屋に住んでいるという。エントランスにはコンシェルジュが常駐、敷地内にはラウンジやパーティールーム、ミーティングスペースにドッグランなどが併設され、まるでホテル並みのサービスが受けられると評判の物件。部屋数はおよそ200戸で、居住フロアにしかエレベーターが止まらないなどセキュリティーが高く、他の住人と顔を合わせる可能性も低い。 そして、最近同じマンションに引っ越したというのが、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でおなじみ高畑充希(26才)と坂口健太郎(26才)だ。 ふたりは2016年1月クールの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)での共演をきっかけに急接近。その直後、『とと姉ちゃん』で再共演し、2016年11月に交際が発覚。本誌・女性セブンは、当時高畑が坂口の自宅マンションへと入っていく瞬間を見ていた。「お互い連ドラに引っ張りだこ。多忙すぎてほとんど会う時間がないといわれ、交際も危ういのでは…と見られていましたが、つい最近、高畑さんが坂口さんのマンションへ引っ越したんですよ」(テレビ局関係者) そのマンションは、地下駐車場はもちろん、1階には店舗も入っている。出入り口も多く、芸能カメラマン泣かせの場所だという。「芸能人カップルが同じマンションに住むケースはすごく増えています。同じマンション内にお互いの部屋があれば、“自宅ですから”という言い訳もしっかり立ちますし、他人に見られることなく行き来できますから。ただ、“同棲”ではないこともポイントです。多忙な身でせりふを覚えたりひとりになれる空間も欲しい。同じマンション内で別々の部屋に住むというのがちょうどいい距離なんです」(芸能事務所マネジャー) かつては菅野美穂(40才)と稲垣吾郎(44才)、よゐこの濱口優(45才)と南明奈(28才)、新垣結衣(29才)と関ジャニ∞の錦戸亮(33才)などの人気カップルも、交際中に同じマンションに部屋を借りていた。最近では、宮沢りえ(44才)が娘と暮らすマンションに、森田剛(38才)が引っ越したケースもある。「交際を隠したいからではなく、お互いの生活を尊重しつつ、心おきなく会うためにこういう形をとったんでしょう」(前出・芸能関係者) 芸能人カップルのお部屋探し事情──朝・昼・晩も一緒にいられる恋の妙案は、芸能マスコミ(本誌も含め涙)泣かせの新たな防御手段だった。※女性セブン2018年1月4・11日号
2017.12.21 07:00
女性セブン

オトナ女子ランキング 小泉今日子と菅野美穂が転落の理由
「石田ゆり子さん(48才)の1位には納得。今年の顔って感じだし」「でも、彼女たちの順位は、なんでこんなに下がっちゃったのかしら? テレビにも結構出てるのに…」主婦の口の端にのぼっているこの話題は、オリコンが行なった「理想の“オトナ女子”ランキング」について。“自分らしく素敵に年齢を重ねている”と思う有名女性を選ぶアンケートで、2017年のベスト10が11月23日に発表されたばかり。見事今年の1位を獲得したのは石田。2位に天海祐希(50才)、3位に吉瀬美智子(42才)が続いた。「昨秋の『逃げ恥』ブーム以降、石田さんは40、50代女性から絶大の支持を集めています。昨年ランク外からの1位ですから勢いを感じますね。2位の天海さんは鉄板の人気。昨年の1位も天海さんでした。ただ、それ以外の順位は確かに意外です。昨年3位の小泉今日子さん(51才)は10位ギリギリ。4位の菅野美穂さん(40才)はランク外に転落していました」(芸能関係者)→小泉今日子の美脚ミニスカ姿はコチラ!菅野も小泉も、昨年と変わらずドラマにCMに映画に引っ張りだこの人気ぶり。しかも2人とも今話題のドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)に出演中。それなのになぜか──。「その『監獄のお姫さま』のせいだというんです。このドラマで2人はいつもワチャワチャしているオバサン役。共演者の伊勢谷友介さん(41才)、塚本高史さん(35才)からも“オバサン”呼ばわりされていて、なんかそのイメージがしっくりいくというか、強く印象づいてしまったようで…。ドラマの影響をもろに受けたんでしょう。その代わり、といいますか『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)主演の米倉涼子さん(42才)が初ランクインしています」(前出・芸能関係者)→米倉涼子の美脚姿はコチラ!アンケート結果は石田ゆり子の圧勝だったけれど、女優としては、普段の素敵な「オトナ女子」のオーラを消しておばちゃん役にハマれる小泉と菅野に軍配か。●「理想の“オトナ女子”ランキング」2017年1位 石田ゆり子2位 天海祐希3位 吉瀬美智子4位 井川遥5位 篠原涼子6位 米倉涼子7位 安室奈美恵8位 吉田羊9位 松嶋菜々子10位 小泉今日子●「理想の“オトナ女子”ランキング」2016年1位 天海祐希2位 篠原涼子3位 小泉今日子4位 菅野美穂5位 吉田羊6位 吉瀬美智子7位 安室奈美恵8位 深津絵里9位 松嶋菜々子10位 永作博美<オリコン・モニターリサーチが2016年10月に第1回、2017年11月に第2回の調査を実施>☆話題の記事☆はコチラ→戸田恵梨香と宮崎あおいの「見えてはいけないものが…」【恥ずかしい写真】☆話題の記事☆はコチラ→佐々木希のギャルメイク時代など女優たちの【若かった写真】☆話題の記事☆はコチラ→エマ・ストーンがトップレスになったヌード衝撃情報※女性セブン2017年12月14日号【関連する記事をチェック!】●土屋太鳳と北川景子は美脚、新垣結衣は美背中!女優たちの美の競演●人生最細?綾瀬はるかがお忍びで通う「肉体改造レストラン」 ●小泉、森高もミニスカ「年齢に見合った服」という概念に変化 ●石田えりが56才でヌードに「報酬よりさらけ出すことが大事」 ●1年で15kg痩せた女性医師がオススメ!1日5食ダイエット法
2017.12.07 12:00
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宮藤官九郎、小6愛娘が文化祭の演劇脚本で才能を発揮
クドカンこと宮藤官九郎(47才)の小学6年生の愛娘・かんぱちゃん(あだ名)が脚本を手掛けた演劇が話題になっているという。上演されたのは、彼女が通う小学校の文化祭だった。「すごい…テンポもよくてとにかく面白かった! 小学6年生の舞台とは思えない」「クラス全員の配役のバランスもすごい」「子供たちが母親にテストの点を伝えるときにブルゾンちえみのネタ『35億』を『35点』って見せられた時には大爆笑。プロ顔負けですね」 クドカンは以前、雑誌のインタビューで「娘の文化祭の脚本に口だししたくなるのを我慢している」と語っていたが、この日は夫妻そろって真剣に観劇していたという。「お父さんはお芝居の内容をまったく知らなかったようで、『本当に初めて見るんですよ』って楽しみにしていたようです」(保護者のひとり) 連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)、『木更津キャッツアイ』(TBS系)など数々の大ヒットドラマを手掛け、2019年の大河ドラマの脚本も担当するクドカン。放送中の新ドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)もクドカン脚本で、小泉今日子(51才)をはじめ女子刑務所に服役中の5人の囚人が仲間の冤罪を晴らすために団結し、真犯人の男に復讐しようとする物語。満島ひかり(31才)、菅野美穂(40才)ら豪華キャストも話題だが、『あまちゃん』以来4年ぶりにタッグを組んだ小泉はクドカン作品に意欲満々だ。「台本を読む時は、すごく面白い連載マンガを待っているような気持ちですが、いざ撮影をして完成した作品を見ると、すごく温かさとか悲しみが浮き出てくる魔法のような脚本だと思います」 脚本家としても俳優としても素通りできない魅力を放ち続けているクドカンだが、その娘もすごかった。 クドカンは1994年、24才の時に5才年上の振付師・八反田リコと結婚。2005年に生まれたのがかんぱちゃんだった。「娘さんは1才の時からクドカンさんのドラマを見続けてセリフや動きをマネしていたそうです。2才の時にはお母さんと人気映画のワンシーンを完コピして遊んでいたとか。振付師の奥さんの影響か、ミュージカル映画も小さい頃からよく見ていたみたいですよ」(舞台関係者) 何も教えられていないのに、小学5年生の時にはコント台本を書いていたというから恐れ入る。親譲りといえばそれまでだが、いったいどうすればこんな才能が育つのか。「かんぱちゃんが小学生になる前、ウソをつくことを覚えたそうです。そこでクドカンさんは、“ウソはいけないけど、頭ごなしに叱る気になれない。せっかく芽生えた創造力の芽を摘みたくない。一方で、学校に通い始めて虚言癖とか言われたら困る”と言っていました。『人を傷つけるウソはダメだよ』と言うクドカンさんに奥さんは『面白くないウソはダメ!』とビシッと伝えたそうです。宮藤家っぽいな~と思いますね。 基本的に教育は奥さんまかせで、“ぼくのは『教育』ではなく『観察』。面白いから見てるだけで子供の将来までは考えてない。なんも教えてないです”と言っていますが、その塩梅がちょうどいいんでしょう。仕事場に娘さんを連れて行ったり、愛ある放任主義で、のびのびと育てたんでしょうね」(前出・舞台関係者) 冒頭の舞台にも出演していたかんぱちゃん。脚本家・演出家としてのみならず、父親譲りの演技力と母親ゆずりのダンスの才能も発揮。彼女の将来が楽しみだ。※女性セブン2017年11月2日号
2017.10.19 16:00
女性セブン

今回の朝ドラ『ひよっこ』は毎日見てもなぜ退屈しないのか
昨今の朝ドラのなかでも「秀作」との評価を揺るぎないものにしそうな『ひよっこ』。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析する。 * * * 8月もそろそろ終わり。NHK朝ドラ『ひよっこ』も、残すところ1か月ほど……と聞いて、びっくり。「本当にあと1か月しかないの?」とため息。これまで朝ドラの中には、「長いな、まだ2か月も続くのか」「あと1か月をどう埋めるの」「早めに終わる選択肢があってもいいのでは」と感じる作品も。「毎日×半年という時間の長さ」は高いハードルです。グダグタした展開に退屈したり中だるみに陥ったりすることもしばしば。ところが。『ひよっこ』は、稀有なくらい中だるみ感が少ない。あと1か月「しかない」、と時間が短く感じるのはなぜ? その理由とはいったい何なのでしょう? 従来の朝ドラでは、何とか視聴者の気を引こうと唐突にコメディタッチの笑いを誘う演出を挿入したり、恋バナを入れたりすることもありました。それがむしろ逆効果となって不評を買った例も。一方『ひよっこ』は、以下の3つの点から独特な個性が見えてきそうです。【1】抑えた恋バナ 恋バナといえば、メインは主人公・みね子と島谷くんとの悲愛。二人はお互い強く惹かれ合って恋人同士に。しかし育った環境の違いに気づき、それが亀裂となり、みね子から悲しい別れを言い出す。(このシーンをきっかけに島谷くん演じる竹内涼真さんの人気は爆発) でも、その他にたいして目立つ恋バナは、ありません。 記憶喪失で失踪した父・実(沢村一樹)を、助けた女優・川本世津子(菅野美穂)の二人。でも、これは最初から浮かれた恋愛話ではなくて、妻が夫を連れて帰ってしまう、世津子にとっては翼をもがれるような悲しい話。 シェフ(佐々木蔵之介)に対する愛子さん(和久井映見)の一目惚れとか、ホール担当の高子(佐藤仁美)が田舎農家に嫁ぐなどいくつかの恋愛模様は散りばめられていますが、大げさに展開したりフューチャーしたりしない。そこがむしろ良い。「現実」とは淡々と進んでいくものだから。「恋愛話さえ入れておけば視聴者は反応する」「長丁場はつなげる」といった安易な手法に流れなかった点。それがこのドラマがダレなかった秘訣その1だと思います。【2】複数に用意されている「場」・みね子の田舎である奥茨城の農村・向島電気の乙女寮と、その仲間たち・すずふり亭と、アパートあかね荘の住人 脚本家・岡田惠和さんが考えた3つの「場」。みね子の成長物語を幹に据えたとして、それだけで半年間ひっぱるのは難しい。どうしても単調になり視聴者は退屈してしまいます。 そこで、木の幹から横に枝や葉が伸びるように、複数の場を用意して、その「場」を行ったり来たりしながら物語を進めていく手法が採られました。それが功を奏した。中だるみ感を払拭できた秘訣その2ではないでしょうか。【3】昭和の時代と絶妙にクロス 少女の成長物語を軸にしつつ、昭和30~40年代の社会現象、高度経済成長による劇的な社会の変化、流行や風俗を関係づけて取り入れています。象徴的なシーンは、宗男(峯田和伸)が大興奮するビートルズ来日のくだり。他にも戦場からの帰還エピソード、グループサウンズなどのヒット曲、ミニスカートとツイッギー等々、時代の色があちこちに。 何よりも、みね子自身が「金の卵」。田舎からの集団就職という、経済成長時代をくっきりと反映している人物設定です。 奇しくも、前作『べっぴんさん』、前々作『とと姉ちゃん』共に昭和の同じ頃が舞台。しかしトッピングの如くに「昭和のエピソードをちょっと使ってみました」といった、薄っぺらさ感は否めなかった。しかし今回は違います。 出稼ぎに行かなければならなかった地方の状況→過酷な労働→父の記憶喪失→みね子上京→実家へ送金……といったように、時代と人物の遭遇する出来事とが途切れることなく連なっています。社会状況と切り離せない要素が人物造形の中に色濃く根ざしているために、物語に奥行き感や厚みが出てくるのでしょう。 半年という長丁場でもこのドラマが退屈しない理由の3つ目は、そのあたりにありそうです。
2017.08.26 16:00
NEWSポストセブン

記憶喪失の父役・沢村一樹 心の変化を目の動きや表情で好演
第16週(7月17日~22日)以降、週間平均視聴率20%超えを続けているNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。行方不明になった「お父ちゃん」が記憶喪失の状態で見つかってからは物語が大きく動きだし、有村架純(24)演じるヒロインの谷田部みね子の人生物語とともに、お父ちゃんの記憶が戻るかどうかが大きな見どころとなっている。そのお父ちゃんこと谷田部実を演じているのは沢村一樹(50)。民放ドラマでもたびたび父親役を演じてきた沢村の今回の役は、物語の途中で記憶喪失になってしまうという難しい役どころだが、ベテランの円熟味も出てきた沢村はその役をうまく演じていると評判だ。お父ちゃん役を好演している沢村の演技について、元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア文化論)の碓井広義さんに分析してもらった。 * * * 記憶喪失にも度合いがあると思いますが、沢村さんが演じる「お父ちゃん」の実(みのる)は、自分の名前も家族のことも忘れてしまっており、かなり重症であるように見受けられます。突如、自分の前に現れた家族を肯定も否定もできない戸惑い。もっと言えば、その奥底にある「恐怖」。自分の運命を自分でコントロールできないという、体験したことのない恐怖を演じないといけないので、難しい役であることは間違いありません。 そしてこの役をさらに難しくしているのが、記憶喪失後の実が全くの別人としてではなく、元来持っている優しさを残しているという設定です。妻の美代子(木村佳乃)や娘のみね子、そして自分を保護していた女優の川本世津子(菅野美穂)の4者が初めて対面した時は、家族に対しても、川本世津子に対しても気遣いや優しさを見せていました。ここでは360度意識を張り巡らせている様子が視聴者に伝わっていないといけませんが、大きな演技はできません。目の動きや細かい表情だけでそれを伝えないといけない。この役を下手な役者さんが演じてしまうと、視聴者は作品そのものをどう見ていいかわからなくなってしまうところですが、沢村さんは繊細かつ大胆に演じていました。その後、自分の記憶にない話を美代子やみね子から聞いている時も、心の微妙な変化を表情だけで表現しています。「沢村一樹ってこういうこともできる俳優だったのか」と正直驚きました。沢村さんというと、数多くの作品に出演してきた豊富なキャリアがありますが、私は個人的に、NHKのコメディー番組『サラリーマンNEO』の「セクスィー部長」のイメージが強烈にあるので(笑い)。 沢村さんがこの役をうまく演じられたのは、役者としての経験もさることながら、彼のリアルヒストリーとも無関係ではないでしょう。ドラマとは事情が異なりますが、女性週刊誌の報道によれば、沢村さん自身、少年時代に実父が借金を残して家からいなくなるという体験をしていたそうです。沢村さん自身は失踪していないが、父親が突然消えてしまった家族の気持ちがわかっている。 役の中の人格と私生活の人格は別モノとはいえ、今回の役はリンクしている部分がある。沢村さんがどう生きてきたかということは、芝居の裏打ちになっているはずです。記憶が戻らない状況でも実が家族のところに帰ることを選ぶというシーンも、いろいろな思いがある中で演じていたのだろうな、と想像せずにはいられませんでした。 奥茨城に戻った実は、農業をしながら元の生活を始めています。視聴者も、「これでゆっくりと記憶を取り戻せばいいな」と思いながら見ているでしょう。実が田植えをしながら「なんでできんだっぺ」と自分自身に驚いた時に、実の父(古谷一行)が「体が覚えてんだっぺ」というシーンも、見ていて安心させられました。 ただ、東京の川本世津子のことでまだ何かありそうだな、という波乱の余地も残しています。置き去りにされた彼女もかわいそうな人間の一人。実と川本世津子が果たして「一線を越えたのかどうか」は視聴者にとって謎ですが(笑い)、そんな“ゲスの勘ぐり”を寄せ付けないような純愛ぶりもうかがえる。仮に一線を越えていたとしても、あの状況では責められませんけどね。今後、二人の関係がどう描かれるか、それを役者さんたちがどう演じるかも注目したいところです。
2017.08.18 07:00
NEWSポストセブン

視聴率急上昇ひよっこ 「家族」、「ビートルズ」描く脚本の妙
NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』の視聴率が伸びている。第13週(6月26日~7月1日)の週間平均視聴率で初めて20%超えを記録。第14週(7月3日~8日)でも20%を超え、2週連続の大台超えとなった。『ひよっこ』を「朝ドラの名作」と断言するコラムニストのペリー荻野さんがその背景について分析する。 * * * 後半に入った『ひよっこ』が回を重ねるごとに力強くなっている。視聴率も上々。個人的にはオリジナルキャラクターによる朝ドラの名作だと思っている。 現時点でその力強さのポイントは2つある。ポイントその1は、ドラマにしっかりした「ファミリー感」が出ていること。1960年代。ヒロインのみね子(有村架純)は、茨城から上京し、当初は工場に勤めたが、倒産後は父が通っていた赤坂の洋食店「すずふり亭」で働いている。工場の乙女寮を出て、初めてのひとり暮らしは、店のすぐ近くの「あかね荘」。仕事にも少しずつ慣れ、近所の人達にも支えられて、笑顔の多い日々だ。 ここまでで、みね子は「茨城の実家」「乙女寮の仲間」「すずふり亭の人々」「あかね荘の住人」「ご近所の人々」と5つのファミリーに所属している。実家には祖父(古谷一行)、乙女寮には寮母(和久井映見)、「すずふり亭」には店主(宮本信子)、「あかね荘」には大家(白石加代子)、ご近所には和菓子屋の大将(三宅裕司)と、しっかりした「長」がいて、ファミリーの構図がわかりやすいのも特長だ。工場では仕事ができず落ち込み、失業して途方に暮れても、誰かが手を差し伸べてくれた。ひよっこのヒロインがしっかりしたファミリーに支えられる安心感は、このドラマの大きな魅力だ。 ポイントその2は、脚本家が得意技を活かしていること。先日は、「ビートルズ来日」による日本中の熱狂と、みね子の変わり者の叔父宗男(峯田和伸)の過去が語られた。マッシュルームカットで自宅にビートルズの「秘密基地」を作るほどの宗男は、いてもたったもいられず、イギリス国旗をひらひらとさせたバイクで突然、みね子の前に現れる。 戦時中、多くの部隊が全滅するほど多くの戦死者・病死者を出したビルマのインパール作戦の生き残りの宗男が、なぜ、敵方だったイギリスのビートルズの大ファンでいるのか。なぜ、彼が常に「笑って生きる」と決めたのか。拾った命を存分に生きると決めた宗男が武道館の外から「ありがとう、ビートルズ!! 俺も笑って生きてっとう!」と叫ぶ姿には、胸打たれた。 これまで、昭和の激動、戦争を描く朝ドラは、ヒロイン自身が、父や夫、恋人、息子などを戦地に送るという形がほとんどだった。しかし、『ひよっこ』は、戦争を知らないみね子が、大好きな明るい変人宗男を通して、その悲惨さや痛みを察する。戦後生まれの多くの視聴者は、同じ立場のみね子に共感したはずである。 そのきっかけがビートルズだったと描けたのも脚本の力。脚本の岡田惠和氏は音楽評論家・作詞家でもあり、NHK FM『今宵ロックバーで~ドラマな人々の音楽談義~』という番組を持つほどの音楽通として知られる。ドラマの中でも「ビートルズはいまいちわかんねえ」という近所の三宅裕司、佐々木蔵之介、中華料理屋の光石研、すずふり亭のやついいちろうが4人で当時人気のムード歌謡『ラブユー東京』を歌うシーンがあった。作曲家宮川彬良氏によるちょっととぼけた音楽もどこかクレージーキャッツ時代を思わせる。常に音楽を意識したドラマだとわかる。 岡田惠和氏によるヒット朝ドラ『ちゅらさん』もヒロイン(国仲涼子)の地元沖縄イントネーションと下宿先の変わり者たちとの笑える交流が楽しかった。『ちゅらさん』でもいい味を出していた菅野美穂が『ひよっこ』でも有名女優役で重要な役割を果たすらしい。岡田ワールド、これから夏に弾けそうである。
2017.07.12 07:00
女性セブン

小倉優子の活動再開でママタレ勢力図はどうなるのか
3月3日にカリスマ美容師の菊地勲氏(46)と離婚したタレントの小倉優子(33)。2月24日のブログで、「三月からは、少しずつですがお仕事を再開していきますので、子育てとの両立を楽しみながら一生懸命頑張りたいと思います」と述べていたように、2児の母である彼女はすでに気持ちを切り替えているようだ。料理本を複数冊出し、ブログも人気になっている小倉が芸能活動を本格的に再開するとなれば、ママタレ勢力図はいったいどうなるのか? テレビウォッチャーでもある漫画家のカトリーヌあやこさんは見通しをこう語る。「テレビ業界にはママタレ枠があって、特に朝の情報番組などで彼女たちが必要とされています。たとえば子育て問題を扱っている時に、リアルタイムで育児をしている彼女たちのコメントはとても重宝がられる。松嶋尚美さん(45)や大沢あかねさん(31)などが今この席に座っていますが、コメンテーターは知名度がモノを言う仕事なので、誰もが知っている小倉さんがここに食い込む余地はあります。 料理番組にもママタレの活躍する場が用意されています。小倉さんは料理本を出していて、ブログにも料理写真を頻繁にアップしているのでチャンスは十分。知名度の高い人を使いたがるNHKからオファーが来てもおかしくありません。今いる料理系ママタレにとって、小倉さんの存在は脅威でしょうね」(カトリーヌあやこさん・以下「」内同) グラビアだけでなく、テレビCMやバラエティー番組でも活躍していた小倉の顔と名前は広く知れ渡っている。しかしいくら知名度があるといっても、それだけでやっていけるほど甘くはないだろう。中身が伴っているかどうかが問われるのではないかと思われるが…。「実はママタレになるのに特別な才能は必要ありません。誰でも簡単になれるから、本業でそれほど活躍してない人はどんどんママタレになっています。逆に特別な才能があって本業をしっかり続けている芸能人、たとえば杏さん(30)や菅野美穂さん(39)、安室奈美恵さん(39)などは出産後もママタレとは呼ばれません。彼女たちの肩書きは『女優』、『歌手』のままです。これといった本業のない小倉さんは、『生粋のママタレ』と呼べるでしょうね」◆ママタレとしての成功のカギは? 確かにこれまで小倉のタレント活動は迷走の連続だった。そもそも「こりん星」という話自体にも中身がなかったが、その設定を長年かけて固守してきたかと思えば、突然の終了宣言。一時期プロデュースしていたと思われていた焼肉店も、訴訟報道が出た途端にイメージキャラクターであったことを明かしている。いつも話題にはなるがこれといった軸のない小倉にとって、ママタレこそ天職なのかもしれない。 ただカトリーヌさんによれば、なるのは簡単でも成功するのが難しいのがママタレだという。「ママタレというのは世間の人たちが当たり前にやっていることをドヤ顔してやっているだけなので、反感を買いやすい職業です。ママタレとして成功したといえるタレントは、里田まいさん(32)くらいではないでしょうか。ブログが炎上しない、旦那さんが活躍している、料理ができる。それ以外の人は固定のファンもいますが、全体としてはやはり反感を買うことが多いので、ブログもよく炎上しています。 辻希美さん(29)なんかは、もはや天才釣り師と呼べるほど。『なんでそんな弁当を作るの?』とツッコミ満載の料理で炎上しています。木下優樹菜さん(29)も辻さんと同じようなおバカ系炎上キャラで、たびたび炎上しています。一方、優木まおみさん(37)や福田萌さん(31)などの高学歴炎上キャラは、上から目線で物を言った時に大きな反感を買っています。話題になればよしと考えれば、こうした炎上も一つの才能ではありますが…」 FXなどの投資にも精通している小倉はおバカともいえず、高学歴ともいえない。かといって里田のように成功者の夫がいるわけでもない。どこにも当てはまらない彼女が参考にすべき人はいるのだろうか?「炎上は精神的にも疲れることなので、小倉さんがわざわざその枠に入っていく必要はないと思います。彼女は不倫の被害者なので、そんなことをしなくても、今は育児と仕事を普通に両立させているだけで“同情票”で好感度は上がっていきます。 参考になるとしたら山口もえさん(39)でしょう。彼女は離婚後も相手に対するネガティブな発言を避けて、笑顔で仕事を続けているうちに自然に明るいイメージが付いていった。きちんと時間を空けて、好感度の高い爆笑問題の田中裕二さん(52)と再婚したのもよかったと思います。小倉さんも再婚をするとしたら、時間を空けてから、好感度の高い相手を選んだほうがいいと思います。気をつけなければいけないのは、ママタレとしての活躍を考えると、離婚は1回までのほうがいいということです。土屋アンナさん(33)やhitomi(41)さんのように何回も離婚するとママタレとしてのイメージはあまりよくなくなってしまいます」◆参入障壁は低いが継続して活躍するのは難しい カトリーヌさんによると、あと1~2年は同情票で好感度が上がりやすいというが、その効力が切れる時が正念場だという。ただしそこも簡単に乗り越える方法がある。「困った時のハワイ」だ。「ママタレはなぜかハワイに行きたがる習性があります。そして必ずと言っていいほど、ヨガやオーガニック野菜に目覚める。なぜこのようなことがお決まりになっているのかというと、ママタレには日々の暮らししかアピールすることがないからです。弁当や毎日の食卓だけだと飽きられてしまうので、ひと味変えるためのハワイ。ハワイなら写真をSNSにアップするだけで『わー、すごいですねー』と簡単に羨ましがられます」 ハワイで普通に生活するだけなら、特別な才能は必要ない。ハワイに移住しているママタレといえば、花田美恵子(48)、梨花(43)、吉川ひなの(37)などがいるが、小倉も長男を連れてたびたびハワイを訪れており、その様子をブログに載せている。報じられている「ハワイ移住説」も、現実的にあり得る路線だ。「芸能界では今ママタレが飽和状態になっていますが、ママタレの寿命は短く、せいぜい子供が小学校に上がるくらいまで。参入障壁が低いぶん、入れ替わりが激しい世界でもあります。2人目が生まれたばかりの小倉さんはまだあと5年くらいはママタレとして活動できますが、その後は料理や育児以外の特技を持っておかないと生き残れません。ママタレたちがこぞってヨガインストラクターや野菜ソムリエの資格を取るのも、生き残り策の一環です。小倉さんもこの数年で何を身につけるかで、ママタレ卒業後のタレント寿命が決まってくるでしょうね」 ヨガや野菜ソムリエは、さすがに見ているほうもおなかいっぱいなところがある。先輩とは違う、新たなママタレの道を切り拓いてもらいたい。
2017.03.25 07:00
NEWSポストセブン
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