ライフ

「むしろ孤独死のほうがいい」とまで考えた作家・真梨幸子さんが死後の準備を思い立ち作成した「オリジナル終活ノート」

マリモちゃん

真梨さんの飼い猫・マリモさん

 イヤミス(イヤな読後感を残すミステリー小説)を生み出す代表的な作家のひとりとして『殺人鬼フジコの衝動』や『5人のジュンコ』など数々のヒット作を世に送り出してきた真梨幸子さん。悠々自適なシングルライフを満喫してきたというが、あるきっかけから、自分の老後について考えるようになった。

「私は“完全無欠のおひとり様”で、自分の人生を邁進してきました。死ぬときも、むしろ孤独死のほうがいい。下手に発見されて、知らない人に身体を触られたりするくらいなら、いっそ腐敗して形を成さなくなってから見つかるほうがいいとまで思っていました。でも、猫といっしょに暮すようになってから、この子たちを放って死ぬわけにいかないなと考えるようになったんです」

 そこで思い立ったのが市販の「エンディングノート」を使い、死後の準備をすることだった。しかしそこには苦い思い出があったという。

「母に『エンディングノート』を書いてもらおうとしたことがあったんです。市販のものを何種類も買い求め、書きやすそうなものを渡しました。でも、どの『エンディングノート』も、なぜか過去の思い出から書かせようとするんですよね(笑)。

 母もおっくうになってしまったようで、結局書いたのは冒頭の1ページだけ。その後、亡くなったので必要な情報がまったくわからなくて、遺産整理がたいへんでした」

 特に作家である真梨さんの場合、著作権や印税といった特殊かつ重要な資産があるが、こういったものがカバーされている「エンディングノート」は市販されていなかった。また、大切なペットに関する情報を記録するにしても、市販のものでは足りないことに気づいた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン