芸能

故TENNさんの母 妻・上原多香子に「息子の骨渡せん」の理由

 9月25日の朝、自宅マンションの駐車場に停めたワンボックスカーの中で首つり自殺を図ったET-KINGのTENNさん(本名=森脇隆宏・享年35)。第一発見者は妻の上原多香子(31才)だった。最愛の夫から突きつけられたあまりにも突然の別れ。しかし上原は9月27日の通夜で気丈に喪主を務めた。目のまわりは腫れ上がり、その顔には疲労の色が浮かんでいた。

「最初は密葬にしようという話だったんです。でもTENNさんのお父さんが“そんな隠れてせんでいいんちゃう? かわいそうやわ”って言ったのを聞いて、上原さんも、“私もそう思う”ってなって…それで盛大に送ろうということになったんです」(上原の知人)

 ET-KINGのBGMが流れる会場にはたくさんのファンが駆けつけた。その数は通夜1000人、告別式は1500人にものぼった。

 悲しみのどん底のなか、上原は通夜・葬儀を盛大に行うという決意をしたが、一方で「喪主の言葉、言えるかな?」と不安を義母にこぼしていた。

「お義母さんは“それはあんたの義務やで。森脇隆宏の妻としての義務を果たしなさい。女優やったら真剣勝負しぃ”と言ったそうです」(前出・上原の知人)

 義母の言葉を胸に通夜・葬儀の席に立った彼女は、嗚咽をもらすことも、泣き崩れることもなく、ほとんど声につまらず、まっすぐ前を向いて挨拶した。そして現在TENNさんの遺骨は、上原のもとではなく彼の実家に置いてあるという。

「TENNのお母さんが上原さんに、“息子の骨は渡せん。うちで預かる”と言うて連れ帰ったんです。“え? どういうこと?”って聞いたら“あの子、まだ31才やで? 骨なんかもろても、何が起きるかわからんやん。半年後に別の人と入籍するかもわからんし。それやのにこれあったら足枷やろ”って話しとった」(親族)

 TENNさんが残した遺書はA4用紙3枚。メンバー、ファン、両親、そして上原へのメッセージだった。両親には「産んでくれてありがとう」。上原にはたくさんの言葉が綴られていたが、「ごめん」という言葉はなく「本当に幸せだった。ありがとう」と繰り返されていたという。

※女性セブン2014年10月16日号

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン