ライフ

国際結婚の7割が離婚 文化や慣習の違いで修復不可能になる

 NHK朝ドラ『マッサン』の時代は珍しかった国際結婚も、平成の世では当たり前になった。2013年の厚労省人口動態調査によれば、日本人の結婚の中で国際結婚の占める割合は、30年前(1983年)の1.4%から3.3%に倍増している。件数はじつに年間2万1488件に及ぶ。

 結婚件数もさることながら、それ以上に驚かされるのが離婚件数の多さだ。

 前出の厚労省調査によると、国際結婚したカップルの1年間の離婚件数は1万5196組。毎年2万組以上の国際結婚カップルが生まれる一方で、その7割に相当する数のカップルが離婚している。日本人同士のカップルと比較しても倍近い比率である。

 国際離婚・相続に詳しい柴田正人弁護士がいう。

「近頃では国際離婚の相談が増えています。私が担当した中では結婚生活4~5年で別れる夫婦が多い。長く生活を共にする中で文化や慣習の違いが浮かび上がって修復不可能になるからではないか」

 フィリピンパブで出会ったフィリピン人女性と結婚した日本人男性・Aさん(44)が話す。

「フィリピンでは仕事より家族を優先するのが当たり前。『仕事で出張する』と説明しても、『家を空けてまで何しに行くんだ』とガミガミいわれます。仕事中に電話に出ないと浮気を疑われるし、帰宅時間が遅いと激怒する。仕事人間の多い日本特有の“午前様”を理解できず、『こんな時間まで働いているわけがない』というのが彼女の感覚なんです」

 現在の両国関係と同じく、家庭内でも“日韓関係”がギクシャクしていると嘆くのは、知人の紹介で知り合った韓国人男性と結婚した日本人女性・Bさん(28)だ。

「結婚前は優しかったのに、いざ結婚すると夫は『妻は家を守るものだ』という考えを押し出すようになりました。しかも料理や文化も『韓国が一番だ』と上から目線。日本人男性では考えられない亭主関白ぶりで、子供が生まれてもこれが続くかと思うと先が思いやられます」

※週刊ポスト2015年3月27日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン