国内

【今、敢えて言っておきます】片山さつき氏が生活保護を語る

生活保護について語った片山さつき氏

 ネット上では日々様々なイシューを基に議論が展開される。過去に話題となり、両派が激しい意見の応酬を展開した結果、言うことが憚られるようになった案件も多い。そんな中、批判があるのは覚悟しつつも、持論を述べる方々にその真意を聞く「今、敢えて言っておきます」シリーズを3回にわたってお送りする。第1回は度々ネット上で議論が白熱する「生活保護」について、参議院議員の片山さつき氏に語っていただく。

 生活保護についての著書「正直者にやる気をなくさせる!?福祉依存のインモラル」(オークラNEXT新書)のほか、自民党の生活保護プロジェクトチーム(PT)としての活発的な活動で、次長課長の河本準一氏から明るみに出た“芸能人生活保護不正受給”の追求をはじめ、生活保護に関する数々の問題提議をしてきた氏が、今改めて生活保護の正しい「あり方」についての持論を語り尽くす。

 * * *
 今の日本の生活保護制度は、いったん受給すると、抜けだすインセンティブがない制度なんです。ただ生活保護受給者の方の高齢者の比率も高いので、今から働こうとしても自立が無理な方もいらっしゃいますから、年金が不備だった世代中心に高齢者受給者がある程度増えるのは仕方ありません。問題はいわゆる「その他世帯」という、働こうと思えば働ける数十万人の人たちが生活保護になってそこからなかなか抜けないこと。

 日弁連が出した資料で、生活保護の不正受給は全体の「ほんの僅か」だとされていると記者さん(取材した記者のこと)おっしゃりましたが、それは「見つかっているもの」に限った話ですよね。これ、不正受給者数で言うと35000件もあって、以前に比べて不正受給件数は以前から4倍に増えているんです。これを少ないと切って捨てるのはどうなんですかね。 

「もっとある」と断言するつもりはありませんが、例えば、厚労省の調査で向精神薬の転売の事実が多数見つかったでしょう、転売するってことはその分はご本人が使ってないってことで、不正受給ですよね。それは今までに捕まってない例なんですよ。

 捕まってる例は、大きなものでは韓国バーを経営していて一億所得があったとか、家族で所得があったのに家が建ったとか……所得があったのに隠してもらってたってのはよく見つかるんです。これはマイナンバーが入ってくればマシになるとは思いますが、韓国バーの場合はこのマイナンバーが把握できるような「表の所得」ばかりではないでしょうから。仮に全部がアンダーグラウンドなら、そもそも網にひっかからないですよね。

関連記事

トピックス

逮捕された草間リチャード。右は現場
《「下半身を出している人がいます」と110番》Aぇ!group草間容疑者の逮捕現場は新宿の飲み屋ストリート、朝5時半でも通行する人は多く…配信番組が急遽ストップでファンから心配の声
NEWSポストセブン
地区シリーズ・フィリーズ戦での先発が予定されている大谷翔平(地区シリーズ・フィリーズ戦での先発が予定されている大谷翔平(写真/AP/アフロ)
《世界一連覇なるか》ブルペン陣に不安が残るドジャースの頼みは「大谷翔平の先発&クローザー登板」か フィリーズ戦で先発予定も「故障のリスクを冒してでもクローザーで投げさせたい」との指摘
NEWSポストセブン
中国の名門・清華大学に在籍する
「あまりにも美しい女性は生配信に向かない!」中国の名門・清華大の美女インフルエンサーが突然の更新ストップ【SNSを巡る親子の対立で物議】
NEWSポストセブン
米・女優のダコタ・ジョンソン(35)(時事通信フォト)
《”ネイキッドドレス”で大胆な肌露出》米・お騒がせセレブが映画祭で“ほぼ裸”ファッションを披露、専門家が解説「セレブの勲章ともいえるファッション。ただし節度も必要」
NEWSポストセブン
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月2日、撮影/JMPA)
《手話動画が話題に》「手話できる佳子さまカッコいい」“真逆”のカラーをお召しになった紀子さまとさりげなく共通カラーを入れた高度なコーディネート
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
《クロスボウ殺人》母、祖母、弟が次々と殺され…唯一生き残った叔母は矢が貫通「息子は、撃ち殺した母をリビングに引きずった」【野津英滉被告・公判】
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《本人が最も恐れていた事態に…》「タダで行為できます」金髪美女インフルエンサー(26)、デリバリー注文のバーガー店が滞在先を暴露「軽視できません」
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”を繰り返していた前橋市・小川晶市長(時事通信フォト)
小川市長”ラブホ会議問題”の前橋市民から出る嘆き 「高崎の親戚からすんげえ笑われた」「男と女でどんな会議なんかい、ほんと恥ずかし」
NEWSポストセブン
「愛馬の日」のイベントに参加された愛子さま(2025年9月、東京・世田谷区。撮影/JMPA)
悠仁さまの成年式を機に海外メディアが相次いで“男性しか継承できない”日本の現行制度を不可解だと指摘 皇位継承から除外されている愛子さまの存在もクローズアップ 
女性セブン
自党内の混乱はおさまりそうにない(時事通信フォト)
“女安倍”高市氏に防衛省制服組が“ただならぬ警戒感”「台湾有事が現実に」「独自の国家観をもつ軍事フリークは面倒」、進次郎氏を推す意外な声も「実力不足の方がいい」
NEWSポストセブン
たばこ祭りに参加した真矢と妻の石黒彩
《杖と車椅子で10メートルの距離を慎重に…》脳腫瘍のLUNA SEA・真矢が元モー娘。の妻と夫婦で地元祭りで“集合写真”に込めた想い
NEWSポストセブン
浅香光代さんの稽古場に異変が…
《浅香光代さんの浅草豪邸から内縁夫(91)が姿を消して…》“ミッチー・サッチー騒動”発端となった稽古場が「オフィスルーム」に様変わりしていた
NEWSポストセブン