その頃、『めざましテレビ』は確かに「あなたの周りの美人リケジョ」を募集していたのである。その昔、夕方の『スーパーニュース』内にあった「南ちゃんをさがせ」(中高の部活の美人マネジャーの“数珠つなぎ”企画)のように話題にして、スポンサーをつけたりする狙いもあっただろう。
だが、STAP細胞と共に消えた小保方さん。そのコーナーは立ち上がることはなく、募集も、なかったことになった。
実は小野彩香は歯科衛生士の資格をもつ“リケジョ”なのである。コーナー共々、盛り上げ要員として起用したと言ったら深読みが過ぎるだろうか。
さて、歴代のお天気キャスターが“めざましアナウンサー”や番組スタッフから溺愛されていることは視聴者にも伝わっていたと思う。が、キャラ薄で、かわいらしいタイプではない小野彩香に、彼らが萌えているという話は入ってこないし、“女子アナマニア”からも「なんかピンとこない」という評価が聞こえてくる。
スタッフも、この状況を打破しようと思ったのか、5時台の天気枠に助っ人として立本信吾アナを加入させた。
当然、二人で打ち合わせをして掛け合いに臨んでいると思うのだが、キレイにオチたことは皆無。クロストークをしてしまったり、時間切れになってしまったり、グダグダ感が増してしまったように感じる。立本アナ、いわゆる“もらい事故”状態だ。
そんな「彩香ちゃん」が夏休みで、代わりにフジテレビの新人アナウンサー3人が担当したお天気。私が見ていた限り、新美有加アナ、宮司愛海アナ、小澤陽子アナの順に登場したと思う。
新美アナは朝にしては落ち着きすぎている以外、トークは完璧。宮司アナはカミカミとは言わないまでも、間違いが目立った。最悪だったのは小澤アナである。どうしちゃったの? というぐらいグダグダで、原稿のどこを読んでいるかわからなくなってしまったり、「じゃんけん」にいく時間を読み間違えてしまったりしていた。
あろうことか、そのとき彼女は、片手を大きく挙げ、笑ってごまかしたのである。怒られただろうなぁ…。そういえば、日テレの豊田順子アナのような厳しい指導者がフジテレビにはいるのだろうか。同番組の女子アナとして最年長(ナレーターは別)の加藤綾子アナには、ぜひ厳しく指導してもらいたいものである。
番組開始以来、初めて勃発した『めざましテレビ』の“お天気キャスター問題”…。「カムバック! 美郷ちゃん」と思わずにはいられない。
そう、小野彩香が入る前の5年間、『めざましテレビ』のお天気キャスターをつとめていた長野美郷ちゃんである。
アナウンスの技術関連資格である「DJ・MDライセンス」を取得しているからなのか、彼女が噛んでいるのを私は聞いたことがない。
ルックスも朝に相応しく、「美郷ちゃん」と呼ばれるのが似合う明るいキャラクター。現在、『めざましどようび』を佐野瑞樹アナと仕切っているが、特に大物芸能人とツーショットでトークする「ハイ&ロー」の仕切りが見事だ。