だからだろうか。かわいいだけでなく、「ちょっとセクシー」といった“妄想”のようなものが男性スタッフにはあって、女子アナが失敗すると叱責する男性スタッフでも、お天気おねえさんには甘い…という場面を私も長年見てきたものである。
どのような事情があったにせよ、番組中、少女のように手の甲で涙を拭う仕草を見せるとは、異常な事態。だが、「お天気おねえさんを大切にしてくれる」現場男性たちに甘えてしまっていたとしたら、そんなことにもなってしまうのだろうか。
3日、都内で行われた定例会見で、NHKの籾井勝人会長は、「人間だから間違う。間違った後処理を、某アナのように、つけまつげが落ちてもカバーする度量があればうまくいく」と、『あさイチ』冒頭で、つけまつげが落ちフレームアウト、その後、再び戻ってきた有働由美子アナを例にしながら、岡田みはるサンのフォローにまわった。
それを受けるかのように、4日の『あさイチ』冒頭で有働アナは、『あさが来た』のヒロイン波瑠と姉役の宮崎あおいとの感動的なシーンに触れ、「やっぱり姉妹っていいですね」「もし、あのまま終わってたら、また、涙でつけまつげがとれていたかもしれない」と言い、隣のV6井ノ原快彦クンを笑わせていた。
ベテランだし、ワキ汗からつけまつげまで、あっけらかんと話す…いや、話せるようになった有働アナと若い岡田みはるサンを一緒にすることはできないが、同じNHK、同じ生放送ということで、山形放送局の夕方のニュースと『あさイチ』は比較してもいいと思う。
それで考えると、泣いてしまった岡田サンのことをフォローできるアナウンサーやフロアーさん、さらに、翌日、彼女が番組を休まないように言葉をかけてあげる上の人は、山形放送局には居なかったのだろうか。
「安心してください! 泣いてませんよ」と女子アナやお天気キャスターが言い、それに対し、笑ってくれるスタッフや共演者がいる番組では、少なくとも、今回のようなことは起きないのではないか。
仮にプライベートで泣くような理由があったとしても、現場が明るくて、スタッフのチームワークがいい番組ならば、“番組卒業”でもない限り、仕事中にプライベートを思い出して泣くような女子アナやお天気キャスターは居ないハズだ。
彼女たちはそれぐらい図太いし、プロフェッショナル。物書きが書き始めたらすぐに集中できるように、喋り手は喋り始めたら集中できる“生き物”である。
NHKに対し、「2度目の大失態」となったウェザーマップは岡田みはるサンの降板を申し入れる方向なのだろうか。同社トップの森田正光サン! そしてNHK山形放送局の局長さん! 籾井会長や他局の局員たちの多くは岡田みはるサンに同情的です。どうかフォローしてあげて!
こんなことで名前が全国区になった挙げ句に番組降板では、岡田みはるサンがあまりにも気の毒だ。